第67話 3ヶ月後

「遅いぞ!」


「うっす!」


ジールの特訓も3ヶ月が経過するとさすがに慣れてきた。そして王都に来てからの3ヶ月でステータスはこうなった。



【名前】 ゼロス・アドルフォ

【種族】  人族

【年齢】  12

【レベル】 45  (5UP)


【HP】   480/480  (50UP)

【MP】   480/480  (50UP)


【攻撃】  234  (25UP)

【防御】  207  (25UP)

【敏捷】  257  (27UP)

【魔攻】  234  (25UP)

【魔防】  193  (25UP)

【知力】  234  (25UP)


【スキル】

・算術Lv.7・礼儀作法Lv.6・騎乗Lv.3

・解体Lv.6・危機感知Lv.7(1UP)

・剣術Lv.8(1UP)・武術Lv.7(1UP)・投擲Lv.3

・隠密Lv.6(1UP)・忍び足Lv.6(1UP)

・夜目Lv.4(1UP)・挑発Lv.5(1UP)

・火魔法Lv.7(1UP)・風魔法Lv.7(1UP)

・水魔法Lv.7(1UP)・土魔法Lv.3(1UP)

・回復魔法Lv.2(New)・魔力操作Lv.9(2UP) ・詠唱省略Lv.5(1UP)・火耐性Lv.4

・風耐性Lv.4・水耐性Lv.4・土耐性Lv.4

・雷耐性Lv.3(2UP)・氷耐性Lv.3

・打撃耐性Lv.2(New)・読心術Lv.4(2UP)


【ユニークスキル】

・雷魔法Lv.8(1UP)・氷魔法Lv.5(1UP)

・精霊魔法Lv.1(New)・高速反射Lv.8

・偽装Lv.MAX・エンチャント

・魔法斬りLv.6(1UP)・縮地Lv.4・並行思考Lv.4


【エクストラスキル】

・【称号】収集


【称号】

・転生者

・希少魔法使用者

・早熟

・晩熟

・元神童

・九死一生

・一騎当千

・百戦錬磨

・前代未聞(New)

・以心伝心

・不眠不休

・霹靂閃電

・俯瞰の目(New)

・下剋上

・二刀流

・虫の天敵

・最上位精霊使い(New)

・精霊王使い(New)

・精霊に愛されている者(New)

・シスコン(New)

・ゴブリンキラー

・ウルフキラー

・オークキラー




1番驚いたのはシスコンの称号だ。まじでいつ獲得したのかが全く分からない。しかも効果は魅了系の攻撃にかかりにくくするという少し実用的なのも腹が立つ。そして精霊使いの2つの効果は精霊魔法の威力を1.1倍してくれるもので精霊に愛されている者が精霊魔法のスキルレベルが上がる速度が1.2倍になって精霊からの好感度が上がりやすくなるというものだった。あと前代未聞は誰もやったことの無い事をできてしまいやすくなるというものだった。





「だいぶ動きが良くなったな!」


「半目なら見られるくらいになったよ!」


「あ、ありがとう…」


見るに堪えないと言われたのを考えれば良くなったのだろうが、相変わらずユグの言葉には褒められている気がしない。


「ゼロ兄様!今日はここまでにしましょう」


「おっ!了解」


「じゃあまたな!」


「またね!」


「今日もありがとうね」


ソフィから声がかかって今日の深夜特訓は終わりになった。最近はボロボロになってベッドに向かうということが少なくなってきている。ただジールが楽しくなって少しでもギアを上げると即ボロボロになる。ただクラウディアさんに回復魔法を教えてもらってからは回復魔法をよくエンチャントしている。回復魔法をエンチャントすると怪我を負ったり疲れたりしても勝手に回復していくので回復魔法は便利だ。


「ではおやすみなさい」


「おやすみ」


そしてソフィとも分かれて自分の部屋に入ってベッドの上に横になった。


『ジールは最終的に俺をどこまで強くさせたいの?』


『そうだな…理想的には俺と本気で殴り合えるくらいにはなってほしいな』


『その時に俺は人間でいられてる?』


『人間がそこまで強くなるのは無理だな!』


『俺に人間をやめろってことかい…』


そして特訓が終わったあとはジール達と話すようにしている。話したところで精霊魔法が上達する訳では無いがコミュニケーションは大事だと思う。


『でもユグと戦えるレベルまでとは言わないのね』


『それは無理だ。ユグに本気を出されたら俺達は何もさせてもらえずに負ける』


『え!そうなの!?』


『ゼロくん、ユグは強いんだよ?』


『ユグは精霊王だからこの世に存在する全ての魔法を使うことできるんだよ』


『ちなみに新しい魔法を作ることも簡単なんだよ!』


『そりゃ勝てねーよ…』


『ユグと本気で殺し合うと想定して、こっちが何発魔法を当てても、ユグの魔法に掠りでもしてもその時点でもう負けだ』


『え?なんで?』


『その時点でHPもMPも全て奪い取ることが出来る』


『うわぁ…』


『ちなみにユグ自体に間接的でも触れても終わりだ』


『つまり一撃で倒さなきゃダメなのね…』


『ちなみに魔法は全て吸収されるし物理攻撃も効かないぞ』


『ユグさん…今後とも仲良くしましょう?』


『?』


何をどうしてもユグには勝てないらしい。本当にユグほど強くなれとは言われなくてよかった。


『ジールほど強くなるには人間をやめているくらい頑張らなきゃいけないのか』


『いや、人間をやめないと無理だ』


『そうなの?』


『ああ、生物として次元が違うからな』


『え?じゃあ俺はどうすればいいの?』


人外レベルに強くなるのはできなくは無いかもしれないが人間をやめるのは無理だ。


『だから人間をやめればいいんだよ』


『それができないって話だよ』


『さっきから話がちょっとすれ違ってると思ったらゼロくんが少し勘違いしてるのね!』


『勘違い?』


『そうだよ!人間なんかやめられるんだよ』


『エルフとか獣人になるってこと?』


俺の耳が尖ったりケモ耳が付いたりするの?男の俺に付いても需要なくない?ソフィならすごく可愛くて需要が…こういう事を考えるせいでシスコンを獲得してしまったのか…。それとも獲得したせいでこういう事を考えるようになってしまったのか…。


『違うよ?エルフとかでも次元は一緒だからね〜』


『俺は何になるの?』


『なんだろうね!なってからのお楽しみ!』


『こえーよ…』


俺は何になるんだよ!せめて人型は保っていてほしい。四足歩行とかはしたくない。


『まぁ人間卒業はまだずっと先の話だから気にするな!』


『わかったよ…』


俺はこのまま強くなっていいのかと思ってしまった。でも俺がどんな姿になってもソフィだけは必ず付いてきてくれる気がするので大丈夫だろう。きっと付いてきてくれるよね?



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