エイリアンハイライト

@tebasaki33

序章、

僕は小さい頃から流れ星を見つけることに長けていた。

他の人より目が良い訳ではない、他の小学生の追随を許さない程夜を見てきたのだ。

星を見ていたのではない、その先の宇宙を見ていたのだ......


26歳、僕は2億円をNASAから貰った。NASAの人工衛星が実家に落ちて両親が死んでしまい、色々な時間と手間がかかったがそれくらい貰った。

僕はそのお金と被害者パワーで小型宇宙船を頂いた。僕の目的はただの"一つ"


"宇宙人とタバコを吸いたい"ただのこれだけだ。


僕が持っている唯一の人と仲良くなる方法これすなわち一緒にタバコを吸うこと。

自慢じゃないが喫煙所を経由しなかった友達は一人も存在しない、本当に自慢じゃない。

僕は宇宙の事をこれっぽっちも知らない、だが誰よりも夜と宇宙を見てきた自負と会社をクビになりさらに実家と両親が大破したダブルパンチなんぞ甘いウルトラスーパーバットトリップ鬱状態で僕は宇宙へ行くことにした。どうにでもな~れ~

小切手を貰いにNASAへ行った時『宇宙でそれっぽい星を見つけて宇宙人に会いに行くんだ!そしてその宇宙人とタバコを吸って仲良くなるんだ!星の輝きの素晴らしさなら一緒に語れる!』とNASAの人に僕は力説した、僕はその際ストロングゼロ二缶を摂取していた。そしたら宇宙人が住んでいる、今秘密裏に連絡を取っている星を教えてくれた。酔いがさめた次の日になってもその事ばかり考えていた。さらにその次の日には宇宙船を寄越せさもなくば前に聞いた宇宙人の情報をばらすぞとNASAに交渉していた。


頭の良い人は人間とコミュニケーションが取れない人間が宇宙人と仲良くなれるわけないと考えるだろう。僕は幸い頭が悪かったので人間なんてしょっぱい生き物なんかより宇宙人のほうがウマが合うはずと疑わなかった。


こうして僕はNASAストゼロ会談から四日後、宇宙人へ会いに行くのであった。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る