俺はと私は…。

ホマネコンティー

第1話「悩み」

俺の名前は「白宮 リク」。

    (しろみや)

ここ、愛塚高等学校に通っているごく普通の高校一年生。ま、一応?勉強とかスポーツとかは、人並み以上にできる。他は、特にこれと言って他の奴らとの違いは無い。強いてあると言えば一つ、俺は双子だ。そんな俺には、ある悩みがある。それは…。


「おっはよー!」


背後から俺の背中を加減せずに叩いてきた。こんな事するのは一人しかいない…。それは、俺の双子の姉である「白宮 リカ」だ。

       

リク

「ったく!いてーよ!」

リカ

「あっはっは!てかあんた、相変わらずイケメンだね〜」

リク

「は?」

リカ

「ん?って事は、姉である私は…もっとイケメンって事じゃんかー!!」

リク

「何言ってんだよ」


と、まー、これが俺の姉。うるさくてどうしようもねー奴。でも、なんでかモテる。みんなが言うには、顔が整ってるし、勉強にスポーツができて、憧れなんだと。あと、どこのバカが言ってたのか分かんねーけど「優しい」んだと。優しい?俺の姉貴が?!天地がひっくり返っても似合わねー言葉だ。そんな俺と姉貴は、昔から何をするにも必ず二人一緒だった。そのせいか二人とも、勉強、スポーツ、趣味、おまけに特技まで似ちまった。当然、顔を身長も同じだったから、間違えられる事なんて結構あった。でも、中学の終わり頃には、姉貴の発育も良くなって間違えられる事もなくなった。身長も、高校入ってからは、姉貴より大きくなったし。一つだけ似なかったのは、性格くらいかな。あ、あと性別か…。あ、いや、まてよ、姉貴って確か…。


リカ

「あ!あれは…。お目当ての子はっけ〜ん♪じゃ、またね」

リク

「おい!」


はぁ…。疲れる。話を戻すけど、俺の悩み…。ってか、もう気付いてると思うけど。そう、俺の悩み、それは…。俺の姉貴だ。




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