種書き

ひとくちコラム

「種書き」とは?

 この「種書き」という単語は、冲方丁ウブカタトウ先生がラノベを書くためのハウトゥ本で使っていたかと記憶しています。


 要するに「」です。


 この段階では、なんら価値がない単語の羅列であり、思いつくままにあらゆる要素をメモっているだけの状態になります。ストーリーや世界観、設定、キャラやテーマなんかを、脈絡なく箇条書きにしている段階ですね。


 ただ、大事なのは「思いついたことは余さずメモっておく」ということです。この種書きの段階は、人によっては省略できるものかもしれません。しかし実際には、文章としてテキストやペーパーに起こさないだけで、構想段階の物語にはこうした部品だけが集まってる状態がつきものです。

 そのまま形をなさず、自然と消えてしまう物語もあります。

 結局小説として完成するどころか、書き始めないことも多いですね。


 しかし、何らかの形で書いて残すこと、これはとても意味があります。時間が経ってから見直しても、当時の頓挫とんざした状態であれボツにしたものであれ、そのままの素材として受け取ることができるからです。

 そういう訳で、アイデアの原石は極力閲覧可能な状態で残しましょう。

 勿論もちろん、後の世に見て自分でもわからないなんて、よくある話です。でも、過去にしたためた種書きは、未来に全く別の姿で違う話へ結びつくこともあります。一度は駄目だと捨てたアイデアが、意外な作品にかされることがあるんですね。


 という訳で、種書きをまずは残してみます。

 自分自身、ここまで親切丁寧にやるのは久々というか……普段は意外と紙とペンでやってます。フリーハンドに真っ白な紙に書いたほうが、書きやすいからですね。キャラであれ設定であれ、そして物語のシーンやドラマであれ、ガガガと白紙に書きます。で、矢印で繋がることもあるし、そこから派生するアイデアもあります。

 まあ、カクヨムはテキスト情報で物語を書いたり読んだりするサイトなので、ここは雑にスナック感覚でやってみたいと思いまっす!

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