秋乃は立哉を笑わせたい 第9笑
如月 仁成
予告編 成人の日
~ 一月十一日(月) 成人の日 ~
「ぜえ、ぜえ……。なあ! おにい!」
「お帰り。……すげえなその息。加湿器が可哀そうだから仕事取るな」
「今な? 舞浜ちゃんとハルキーと、ジョギングに行ってたんさ!」
「慌てて話さなくていい。驚くなかれ、俺はもうその話知ってるから」
「最初、山の方行ってな? 舗装道路が一旦終わるとこあるじゃん!」
「だから慌てるな。ただの偶然だとは思うが、俺も最近行ったからよく分かる。結構遠くだよな」
「あそこまではゆっくり行って、帰りは全力で走り始めたんさ!」
「落ち着け、慌てるな。にわかに信じて貰えんかもしれんが、説明なくても知ってるから」
「そんで、舞浜ちゃんとおにいがすげえ速さで走るもんだから、ハルキーとあたしはまるで追いつけなくてな?」
「きっと今のお前に理解して貰えねえと思うが、そのおにいって男は俺なんだよ」
「舞浜ちゃん、やべえよ!」
「俺もそう思う。手ぇ抜くと負けるレベル」
「あれは世界狙えるぜ! さすが大人の女……!」
「だから慌て過ぎなんだよ。成人式には早いだろうが、子供だ子供」
「お尻、すげえ色っぽく揺れるんよ……」
「……それは、なぜ先に言わなかった」
ムキになって負けるもんかと走ることがいいことばかりとは限らないぞ!
でもきっと機会はあるさ!
だって、マラソン大会があるからね!
※作者の良心注:ダメ絶対!
本編は2021年1月12日(火)開始予定!
どうぞお楽しみに!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます