和風な名前の名付け方
皆さんは幸運なことに、日本人です!(あるいは日本語が読めます!)ということは、もう和風ファンタジーを作において大きく有利です。なぜかって、日本語が直感的にわかるんですもの。
というのも、和風な名前のネーミングは、当然ですが日本語、特に大和言葉を用いるからです。(少々しつこいようですが)もし日本語についての詳細な知識を学んでおきたい方はこちらへ。
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さて、和風ネーミングは、語彙と少々の法則さえ頭に入れておけば簡単です。日本語の単語と法則を組み合わせるだけ――そしてその法則は以下の二つだけです
①語頭にラ音、濁音をいれない
:大和言葉(外来語、漢語以外の日本古来の言葉)を思い浮かべてみると、確かにほぼすべて濁音ではじまるもの、またラ行ではじまるものはありません。例外として「抱く」、「
②母音は語頭以外にいれない
:二つ目もとても簡単なことですが、これも意外と重要なんです。例えば「いかずち」「うさぎ」「ころも」「つむじ」いずれも母音は語頭以外にはありません。「会う」「遠い」「言う」は母音が後ろにあるじゃないかと思いがちですが、これも昔は「あふ」「とほし」「いふ」と発音していたので、きちんと法則に当てはまりますね。
さあ、それではまず適当に架空の語群を二つ作ってみます。
【ア:といど、あひかみ、さまふる、はがり、かじふ】
【イ:さいだ、はいみ、だむいく、るとおり、おあいぶ】
わかりましたでしょうか。アは①②の例を忠実に再現したもので、イはそれをことごとく反したものです。適当に作ったのにアの場合はなんだかところどころ大和言葉風で、漢字なんかも当てはまりそうですね。問戸、遭神、様振る、葉狩り、鍛冶夫とか。一方でイの場合はなんだか気持ちが悪いというか。あるいは漢語的ですね。再打、灰未、駄務育とか。わかりましたでしょうか。この二つの法則はかなり重要なので、雰囲気を崩したくない場合は守るが吉、です。
では最後に、応用編。実は大和言葉は、二つ以上の言葉をくっつけて造語する際に以下の現象がありました。③なんかは、後ろにつく語の語頭が母音である時などに、よく使われる気がします(②の法則のため)。
③音の脱落
例えば、
④音の挿入
例えば、
⑤音の合成
例えば、
です! これさえ覚えておけば、あとは既存の大和言葉をくっつけたり、あるいは法則に則ってご自身で作り出すことで、オリジナル用語を作ることができます。そうですね、例えば神が扱う刀剣を、「
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