第34話 ユーモアの大切さ 心にゆとりを
「はーい、皆さん。こんばんはぁ」
「こんばんはぁ」
「何よ ? 今回はやたらにテンション高いじゃない」
「貴女から株の収益を頂きましたからね」
「あったり前でしょ!共同出資してたんだから」
「・・記憶喪失にしようとしてたくせに」
「あら ? 何の事かしら ? 」
「今朝の投稿を読み返してください」
「あー、アイツは時々錯乱状態になるからアイツの書く事なんてアテにしない方が良いわよ」
「この私の後頭部の痛みは何ですか ? 」
「うっさいわねぇ!大体、アンタが無理やり共同出資してきたんじゃ無い!」
「それをホイホイと受け取ったのは誰ですか ? 」
「だって元本は多い方が良いんだもん」
「ですから正式な共同出資だと」
「あー、もうヤメヤメ。こんな事でギスギスしたくないわ」
「このアマ、無かった事にしようとしてやがる」
「やっぱり心にゆとりを持たなきゃ。そう言う意味ではユーモア精神は大切だわ」
「それはまぁ、そうですが」
「日本の海上自衛隊では戦前からユーモアは重要視してるのよ」
「えっと、第2次世界大戦中もですか ? 」
「そうよ。ユーモアを解かせざる者は海軍士官の資格なし。とまで言われてたんだから」
「それには深い意味でもあるんですか ? 」
「大アリよ。ユーモア精神を常に持っていれば心にゆとりが生まれるでしょ ? 心にゆとりがあればどんな状況になってもパニックにはならない。冷静にその時点で出来る最善策を考える事が出来る、ってワケよ」
「なるほど」
「それを物語る海上自衛隊の面白いエピソードがあるわ」
「どんなものですか ? 」
「2000年に練習艦の「かしま」が世界一周航海をしてたのよ。その時にアメリカの独立記念日を祝う洋上式典に参加する為にニューヨーク港に停泊してたの。その時はニューヨーク港内に多数の世界各国の船が停泊してたのよ」
「アメリカの独立記念日ですからね」
「その中にイギリスの豪華客船クイーンエリザベス2世号もいたのね。ところがその日はスゴイ強風で港内も高波で大荒れだったの。それでクイーンエリザベスはコントロールを失って「かしま」にぶつかっちゃったのよ」
「それは大変な事なのでは ? 」
「そりゃそうよ。他国のしかも軍艦にぶつけたんだから。クイーンエリザベス側は青くなって、すぐに「かしま」に謝罪の為に機関長らが訪れたわ。その時の「かしま艦長」の上田勝恵一等海佐の対応がステキなのよ」
「どのような対応を ? 」
「幸い損傷も軽かったし、別段気にしておりません。それよりも女王陛下にキスされて光栄に思っております」
「それはステキですね」
「でしょ(^^♪ この事はあらゆる海外のメディアがこぞって記事にしたわ。何故か、日本のメディアは全く報道しなかったと言うオチがあるけどね」
「やれやれ、ですね」
「まぁ、それだけユーモアは大切って事よ。前に話したアンシリーズの中でもアンは言ってるわ」
「ほう」
「3冊目のアンの婚約の中の1節ね。アンが大学を卒業した時に下宿生活を管理してくれていた人から尋ねられるの。貴女が大学で学んだ事で1番心に残っている事は ? って」
「アンはなんと答えたのですか ? 」
「ある教授の講義を挙げたの。どんな時でもユーモア精神を持ち続けていれば乗り越えられる」
「良い言葉ですね」
「ホントにね。今は色々と大変な時だけど、ユーモアで心にゆとりを持つ事は大切だと思うわ」
「仰る通りです」
「そう。だからアンタもお金の事でウダウダ言わない!」
「・・何か良い話で終わらせようとしてません ? 」
「明日はまた明日の太陽がピカピカやねん!」
「ごまかすなぁぁ」
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