第22話 球春到来⚾
「はーい、皆さん。おはようございます」
「おはようございます」
「いよいよ、プロ野球が開幕したわ!」
「そうですね」
「甲子園の選抜高校野球も今年は開催されてるし!楽しいぃ(^^♪」
「あなたは野球ファンだったのですか ? 」
「モチロンよ!甲子園には何回か行ったし、プロ野球は色んな球場に行ったわ」
「日本人は野球が好きですよね」
「そうね。高校野球は言ってしまえば高校生の部活動の1つだし。それを全国中継するくらいだからね」
「他の部活をしている方達が少しかわいそうな気も」
「うーん。それはアタシも感じるけどね。サッカーとかは全国中継もあるけど。駅伝とかも」
「野球だけが特別扱いされている気も」
「まぁ、それだけ日本人の中に文化として根付いてるんでしょうね。歴史もあるし」
「なぜ日本人は野球が好きなのでしょうか ? 」
「それを一言で表すのは難しいけど。単なる技術勝負や体力勝負では無く頭脳戦の要素もあるからかしら ? 」
「えっ!頭脳戦の意味合いもあるのですか ? 」
「アンタねぇ。野球の事をちゃんと判ってんの ? 」
「えぇと、ピッチャーが投げてバッターが打つ。違うんですか ? 」
「ちゃうわ!おんどれ、野球をなめたらアカンで!」
「急に藤井寺球場で酔っ払ってヤジ飛ばしてるオジサンにならないで下さい」
「マニアックすぎ!それを言うなら川崎球場の外野席で流しソウメンやってる連中、くらい言わんかい!」
「そちらの方がマニアックです。読んでる人おいてけぼりですよ」
「あら、アタシとした事が。おほほほほ」
「あなた、流しソウメンをやってたんじゃ無いでしょうね」
「んなワケあるか!何十年前の話してんのよ!」
「いや、あなたならやりかねないと思いまして」
「やるか!ヨウツベのプロ野球珍プレーって言うので観たのよ」
「なるほど。昔はそういうテレビ番組もあったみたいですね」
「そうみたい。今は試合中継も地上波ではやって無いし」
「やはり、視聴率の関係なのでしょうか」
「だと思うわ。それ以前にスポンサーが付かないとか。知らんけど」
「でも観客動員数は増えているんですよね ? 特にパ・リーグとか」
「そうね。それは良い傾向だと思うわ。昔はセとパでは待遇が全く違ってたみたいだし」
「そうなんですか」
「この辺りはヨウツベを観た方が手っ取り早いわ。今は色んなプロ野球OBの方が自分のチャンネルで動画を配信してるから」
「なるほど」
「後は松村さんのプロ野球モノマネも面白いわ。こちらは完全にマニアックだけど」
「えーと、話を元に戻しましょう。何故、日本人は野球が好きなのか ? 」
「そうねぇ。さっきは頭脳戦の要素が多いって言ったけど、これを話し出すと長くなるからまたの機会に。野球って他のスポーツよりも時間がゆったりと流れてるのよ」
「と言いますと」
「明確に攻撃と守備が別れてるでしょ。その間に勝負をしてない時間帯が発生するの。攻守交代の時とか。これが年配の方には観やすいと思うの」
「ふーむ」
「それで勝負が始まるとスピーディな展開もあるし、頭脳戦の要素もあるし。そんな何やかんやが日本人の国民性に合ってたんじゃないかしら」
「ちょっと説明するのが難しそうですね」
「ちなみに、アメリカのベースボールと日本の野球は同じように見えるけど全く事なるスポーツとも言える」
「そうなのですか」
「去年までベイスターズの監督をやってたラミレス氏が言ってたらしいわ。日本の野球の方が奥が深いって」
「それも野球を知らない方にはわかりづらい発言ですね」
「まぁ、その辺りも時間がある時にまた解説するわ。とにかく今は球春到来で野球を楽しみましょう♪」
「あなたは、応援してるプロ野球の球団はあるのですか」
「モチロンあるけどここでは言わない。12球団の全てにファンの方がいらっしゃるから」
「言わない方が無難ですね」
「あ!チャンスだわ!かっとばせー、周平!」
「モロバレやん」
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