第7話 愛シテタ?

親父の日誌を偶然俺は見つけた。

そこには親父がかつて付き合ってた女の人の事情、そして今まで起こったことが記されていた。



親父が死んだ日、その日は一緒に霊媒師のところに言っていた。ところが俺は途中で意識が無くなった。



起きたとき、俺は病院にいた。親父は通り魔に刺されて死んだと医者に告げられた。詳しく聞くと俺と親父は道路にたまたま通った人にみつけてもらい、救急車を呼んでもらったとのこと。その後俺は祖父母に引き取られた。



1ヶ月前、女の人が家にたずねてきた。女の人は親父のことを教えてくれた。嘘だと思った。だけど親父の日誌を見たとき、ほんとだと確信がついた。











【まさか親父が昔の恋人を殺したなんて】







信じたくなかった。尊敬してた父が人を殺したなんて信じたくなかった。

だけど、この親父の日誌がある限りほんとうなのだろう。



だが何故殺したのかはこの日誌には書いてなかった。



あの女の人ならなにか知ってるかもしれない。俺はそう思ってあの女の人が来るのを待った。







ピーンポーン



家のインターホンが鳴った。誰かが来た。今祖父母は二人とも出かけてる。多分あの女の人だ。



「……はいどちら様でしょうか」

俺はインターホン前でそう言った。



「私よ」

「……貴方ですね」

「そうよ」



俺は女の人を中に入れた。



「……何故親父を殺したんですか?」

「……罪深き男よ、アイツは人を殺した。だから私がアイツに制裁を加えた。今頃母さんに地獄で苦しまされてるでしょうね」

「母さん?」

親父は昔の恋人を殺したとこの人は言っていた。まさか…



「俺とあんたはまさか___?」

「……そうよ」



俺は戸惑いを隠しきれなかった。親父が隣にいた気がした。そして親父は耳元でこう言った。



『アイツを殺せ』



俺の体は勝手に動き俺は女の人を殺した。



なぜだ親父?何故なんだ?と思いながら俺は混乱した。すると窓の向こうに人が見えた。そしてその窓の向こうの人は笑い口パクで何か言っている。












『地獄で会いましょ』









そこで俺は目が覚めた。目が覚めた場所は【牢屋】だった。そして牢屋の前に人が立っていた。俺はその人に声をかけた。



「あの、ここは何処ですか?」

「……お前はなにを言ってる?」

「どういうことなんですか…?」

「たく……ここは」
















「刑務所だ。いよいよボケたか?老人」

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