俺が欲しいのは愛だ
てるた
第1話一目惚れ
一目惚れとは人間誰しも1回はある事だろう。
例えば人間じゃなくてもいい。
ペットショップに行ったら犬や猫、洋服屋に行ったら自分の欲しい服、今日食べたい物何かも一目惚れだろう。
そんな中俺は今人間に一目惚れしている所だ。
「祐太起きろ?」
俺は先生のつまらない授業を聞いてる内に寝てしまっていた。
俺は意識がまだ完全に覚醒していないが視線を『松本美咲(まつもとみさ)』に向けると目があってしまった。
俺は妙に恥ずかしくなり視線を目の前に向けた。
あーやっちまった。
もう少し見ていられるチャンスだったのに。
『キンコーン』 と授業の終わりを告げるチャイムが鳴り終わると同時に先生から『職員室に来い』 と呼びだしをくらった。
「祐太お前出席日数が足りないから留年確定だぞ」
俺の担任の『谷垣正雄(たにがきまさお)』からの指摘をくらった。
留年……か。
それは困るな。
何故なら俺には一目惚れした人がいるからだ。
そいつに告白するまで一緒のクラスになってなくちゃいけない。
「先生留年だけは何とかならないですか。お願いします」
俺は恥をしのぎ先生に頭を下げた。
「不良のお前がそこまでするとわ」
先生は頭を悩ませ、俺達の間に沈黙の空気が漂っていた。
「留年は何とかしてやる。ただし部活に入りなさい」
「部活って言っても俺不良だし、みんなが受け入れてくれるか分からないし」
「ごめん。間違えた。部活は俺が作った部活に入りなさい」
「ちなみに何の部活?」
「人を助ける部活。略して人部(ひとぶ)に」
「面倒くせーな」
「入部しなければお前の留年の件はなしだ」
「やりゃーいいんだろ」
こうして俺は人部に入部する事に決まった。
「よしこれでオッケーと」
今俺は顧問の谷垣と協力して部屋の配置を変えた所だ。
椅子と机をクラスの中央に置き、それと向かい合わせになるようにもう一つ椅子と机を置いた。
「祐太これから依頼者が来るから引き受けるように」
俺は何も答えずに窓の外を見上げた。
『ガラガラ』 と扉の勢い良く開き一人目の依頼者が現れれた。
その姿を見た時、俺の時間が止まった。
目の前に現れたのは『松本美咲(まつもとみさ)』 俺が一目惚れして恋に落ちている女性だ。
「いらっしゃい」
俺が何も喋れずにいると顧問が挨拶をしてくれた。
「はい」
「相談は何かな?」
松本にはここがどういう所なのか教えてある口ぶりだな。
「そうでした」
松本は俺の向かいの椅子に座り依頼を思いだしたかの表情で慌てだした。
「私一目惚れした人がいるんですけど、その人と仲良くなりたくて」
終わった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます