【詩集】紙飛行機の降り立つ先に

ソラノリル

星の降る夜に

あなたの右手と 私の左手

重ねて 結べば 願いのかたち ひとつ できた


どれくらい かなしみを拭えただろう

どれくらい やさしさを撒けただろう


見上げた空には ただ 願いが 願いが 願いが

ばらばら 散らばってる

破片のように



あなたの指先と 私の指先

絡めて 繋げば 祈りのかたち ひとつ できた


どれほどの いたみを汲んだだろう

どれほどの いとしさを呑んだだろう


見上げた空には ただ 祈りが 祈りが 祈りが

きらきら 流れてる

涙のように



透きとおる 雲の盾をくぐって

いくつもの 希みの矢に刺されて

いくつもの 望みの炎に灼かれて

またたき 落ちていく

星の降る夜に


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