罅
黒対白華
・
様々な色の砂を注いでも
割れた隙間から砂は
こぼれ落ちる
昔はその器は小さいけれども罅の1つもなく
ほんの少しの砂だとしても綺麗に重なり
器を彩った
僕が大人に近付いていく中で
人とぶつかり落とした時に
小さな罅が増えていき
そこから砂はこぼれ始めた
一つ一つ違う色を重ねても
砂はゆっくり零れ去る
重ね続ける僕からもどんな色が重なるのか分からないまま
そんな時の中で時々なぜだか悲しくなる時があるんだ
理由はきっと…
壊れた器が僕だったのかな
罅 黒対白華 @kiminokoe
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます