嘘を実行して下さい。
たいやき
第1話 発表
矛盾点や誤字などあるかもしれません。
ご了承ください。
「ねぇ、授業長くない?国語長く感じるんだけど〜」
隣の席の神田心が笑顔で話しかけてきた。
「あ〜、そうだな。お前みたいなのはそうかもな」
「はいはい、そうだ健二好きな人いないって言ってたよね?」
「う、うん」
俺は須田健二。神田心の事が好きだ。
なぜか、心は頬を赤くして話しかけてきた。
「絶対嘘じゃん!みんな居ないって言うし酷い!」
「じゃあ、いるの?」
「うん、もちろん!三大欲求だよ?」
「ん?恋愛欲とかねぇぞ」
「まぁまぁ、お黙りなさい」
「はい」
「須田!授業中だぞ!集中しろ!」
なぜか先生から俺だけ怒られた。
「どんまい〜、笑える!」
心を心から許さないと思った。ダジャレではない。
「神田!うるさい!」
「すみません」
よし、怒られたな。許す。
そして授業も終わり、部活も終えて家に帰り寝た。
――プツ!
突然、テレビがついた。
女性が映っている。表情が死んでいる。
というか、なぜテレビがついた?
そう思ってるうちに女性の口が開いた。
「まず初めに私は、テレビ照れのアナウンサーです。こちら頂いた手紙を読ませて頂きます。こちらはテレビやスマホ、パソコン等から強制放送させて頂きます。」
ん?スマホ?本当だ。音を消してたから分からなかったが同じものが映っている。
「それでは読ませて頂きます。私は、町田。今、テレビから一斉に放送して貰っている。他もハッキングして放送して貰っている。現在、体内にチップを埋め込み自動で出来るものが増えている。」
「なんだよこれ…」
「その為人間を管理するなど容易い。実は、それを作ったのは私だ。日本は私の会社で作ったものを使って入れ込んでいるはずだ。」
女性が声を震えさせながら読んでいる。
「そのチップには、電流が流れる仕組みができている。発売当初、チップが大きいと批判を受けたが大きい理由はそれだ。独自の研究でその小ささで人を殺せる程の電流を流せれる。」
女性がもう一枚の紙を手に取る。
「言うなれば、日本人私たちの組織以外全員殺せるという事だ。だが、人は人を頼らないと生きてはいけない。だが、私は私の力を見せつけたい。そして私のもと管理をしたい。だから」
女性が黙り込んだ。
「なんなんだこれ、本当に。」
電源も消せないし、というかこのアナウンサー喋らなくなったぞ。
「だから!」
突然喋り始めた。
「ゲームをしたいと思う。全員殺すと困るからな。そのゲームは、今までついた嘘を実行して貰う。」
家にいた、母が部屋に入ってきた。
俺は母と二人暮しだ。
だが、喋らなかった。この非常事態に人と話すことすら出来なかった。
「今までというが、チップを入れ込んでからだな。ほとんどの情報は記憶されている。その中でランダムで1つ嘘を実行して貰う。この放送終了後チップから脳へと情報を送る。そういう仕組みが出来ている。もし、故障等の場合があったら諦めて貰う。そして、嘘をついた事がない人がいればそのままゲームクリアだ。猶予は2週間後の3月4日。3月5日になった瞬間。失敗したら死ぬ。気になるならサイト載せてるからhttp〇〇で見てね。じゃあさようなら。以上テレビ照れからでした。」
放送が終わった。電源が切れる。そして急にとある文字が脳内で浮かび上がる。
――――彼女いる――――
え、待ってくれ。無理だこんなの絶対に。無理だ。
「健二、放送聞いてた?あれ嘘よね。イタズラよね?」
母も焦っているようだった。
「そうでしょ」
自分は、実はそうとは思わない。チップを埋め込む際に注射されながら思ってた。そういう仕組みがあればおわりじゃないか。つて。
そして早速、嘘をついた。
その日は寝た。怖かったけど、夜中に起こされたこともあり寝れた。
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