夏の木陰の声

夏川渓谷、良かったね。

ほんと、都内とは思えないよね。


花壇の木陰に置かれたベンチに、

渓流ほどではないけれど、

涼しい風が抜けていく。


触れ合った肩にじんわりと汗。

ちょっとした沈黙。

大丈夫かな、汗臭くないかな。


そっと包み込まれて、

くちびるが触れると、

大きなセミの鳴き声がジーと響き始めた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る