骨折

塩イカ

第1話 入院

実は今入院しているんです。

足を折りました。

1月6日に救急で搬送されたので今日が1月10日だから入院5日目ということですね。

最初に搬送された整形外科が知り合いの場所ということもあって細かくは言えませんが不都合だったので2日目に市立の病院へと転院させてもらいました。

そして翌日、事故から3日目にして手術となるわけです。

まぁですね、手術が終わるとどの様な状態であれとにかく時間が有り余るのです。

ですからこの機会に日記代わりに小説らしきものを書いてみようと思ったわけです。

先ずは事故の経緯ですが、私は小さな田舎町の居酒屋を営んでいる46歳の独身男性です。その店の仕込みや準備をするためスクーターで店に向かいました。自宅からは3分程度の距離です。

ラウンドアバウトという道路のシステムをご存知でしょうか?

どこかヨーロッパあたりで車がグルグル円を描いて信号もないのによく事故起こさないなぁみたいなやつの事です。

そこで単独で転倒して骨折しました。

骨折部位は右膝下の頸骨と腓骨あと右足親指です。

一般的には腓骨だけの骨折であれば手術までしなくても少し固めておけば治るそうです。

しかし頸骨が折れてしまうとそうはいかない様です。

簡単な話し体を支える体重の分散負荷割合が腓骨1:頸骨9くらいだそうです。

しかも、バイク事故で骨折というと腓骨、頸骨、鎖骨あたりはワンセットらしいです。

転けた時に激痛が走り折れたかも…とは少し思いましたが本当に折れてたなんて。

皆さん脚の骨折だけは本当に気をつけてくださいね。

まさに地獄です。

救急で運ばれたとき直ぐに骨折と診断、手術するかしないかと聞かれたので、したくないと言いました。

痛みと不安で眠れぬ一夜を明かしました。

その時、夜が明けるまで自分の症状とその回復方法、治療法などネットでずっと読み漁りました。

結果、頸骨が折れていたら十中八九手術するしかない事がわかり決意しました。

市立へ転院希望した理由はやはり手術機材やリハビリの機材あとそれらを扱う人員がそこにはあるからです。

転院するなり、ありとあらゆる項目をすべて再チェックし事故による合併は起きていないか事細かに検査していただいて手術のプランを立てていただきました。

まさに万全の体制をもって手術していただきました。

手術するには前日からの準備がいるらしくいろいろな薬を点滴したりして体も手術に向けて整えます。

当日、13時~オペの予定で午前10時以降は水分を摂れません。

全身麻酔をするので食事も前日のある時間からは摂取できません。

そしてこの食事を摂る摂らないのことで私個人としては人生最大の、人としての、尊厳、威厳、羞恥心などあらゆるものやことを取捨選択せざるを得ない事態がやってくるのです。

あなたならどちらを選びますか?

少し大袈裟な言い方にはなりましたが私にとっては、それはそれは一大事だったのです。

その内容はまた次回ということで!

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