それは、りかの宿題。

大創 淳

第一回 脳裏を駆ける、何通りかの物語。


 ……時に物語は、とりとめのないお話から誕生する場合もあるらしい。


 冬寒き、細やかな暖房機器が頼りのこのお部屋。

 きっと、これからは物も増えて、賑やかの方向性を感じる心の中でも。



 僕は一度、長編を完結させた。


 そして今、短編に挑む。勿論、生まれて初めて。


 僕の妹は、経験者。

 僕の母も、経験者。……いずれも『書くと読む』という小説サイトだ。


 粉雪舞う、窓の外。……この寒さがリアルなように、夢はリアルから。またリアルから夢へ。想像したもの、或いは出来事とかは、必ずしも見たり聞いたり味わったり……経験したことで、すべてはリアルの中。――リアル。つまり現実の世界に存在するもの。


 例えば、僕はマリンスポーツ……


 でも海は一度か二度、三度はまだ未経験。ましてやサーフィンとかヨットはしたことはないけど、人魚のように泳ぐのが大好きで、海より川かな? 人魚というより、或いは河童なのかもしれないけれど。それが証拠に、やっぱり平泳ぎが得意なの。



 それに合わして自転車とのコラボ。

 初夢に、少しばかり登場した内容。この先は多分……妹の千佳ちかも知らない世界だ。


 千佳は基本、格ゲーと、アニメはエブリなどの可愛い系が好みだ。僕のお部屋と、自転車の色はピンクだけども、……実は、レッドコメットを意識したもので、とあるリアルロボットアニメに登場するキャラで、僕の一番大好きなキャラ。このキャラが搭乗する機体の殆どを、僕はプラモデルで作り上げてきた。……なだけに、千佳とは違って、僕はロボットアニメが大好きだ。――以上のことから、僕は語ることとなる。初夢も合して。


 僕の名は『梨花』……察しの通り『りか』と呼ぶ。女の子みたいな名前だけど、僕は正真正銘の女の子。ただ一人称が『僕』なだけで、――僕は、所謂いわゆる『ボクッ娘』なのだ。



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