独り言
@ayumi78
第8話
就職と同時に、私は養父に「養子縁組を破棄させてもらいたい」と告げられた。同時に病院を廃業する、と。
「そうなんだ」と私は言った。「で、どうするの?」と聞いた私に、養父は「しばらくのんびりさせてもらうよ。正直君がいる事で、かなりピリピリしていたしね」と言った。
なるほど、私の正体がばれたら、この病院も立ちいかなくなる。どこの誰が偵察しているかもしれない。なにより看護師達の噂になっているかもしれない。
「分かった」とだけ告げ、私は自室の後片付けに取り掛かった。一度に全てを片付けたら怪しまれるかもしれない。少しづつ慎重に、を頭に入れ、ひと月程で片付けを終わらせた。
独り言 @ayumi78
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。独り言の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます