第十章時点
【序、前部分】
皐月の中頃から終わり頃に時が経っており、
兼久隊も
そこに、天狗の祖たる妖怪が現れたことで、停滞していた状況は張り詰めることとなる。
晴成の一時的な従者として、兼久隊に同行している少女。かつて志乃に差し向けられた刺客の少女。
暗殺のための戦闘技術を仕込まれていたため、
外側に跳ねた銀の
太古には星として虚空を駆けていたが、砕けて異国の地に降り注ぎ、自ら欠けた身を(時に強引な手段で)集めて現在に近い姿となり、彩鱗国へやって来た。その後は一つの山を丸ごと異界状態にして住処としていたが、色護衆の前身である組織の関係者と戦い、山を半壊させられて敗北。この時に戦闘狂的な一面が芽生え、以降人間との戦いに楽しみを見出すようになった。また、住処とした山と同一の存在だったため、山中では木々や岩と同じ気配となり、存在を感知されにくくなる。
天狗の祖であり、風晶が風を操る
強大な存在だが、自分に気圧されない存在、自分と同等に戦える存在、自由に強くあるがままある存在を好む。色護衆の実力者はもちろん、今も星と関係を持つ家柄の晴成にも興味を示した。雷雅に呼ばれた一因である妖雛二人、志乃と芳親にも期待を示したが、志乃に関しては己を律する姿勢に顔を顰め、妖怪側に落ちるよう働きかけた。
【中部分】
忘花楼は慧嶽へのもてなしを成功し、利毒の研究は大詰めに。それを受けて雷雅陣営が忘花楼へ来訪することも決まった。
雷雅の来訪に白雨は歓喜するも、志乃がいたこと、志乃がいるから白雨は不要とされたことに激怒。更なる美貌を欲して暴走し始めるかと思いきや、利毒に裏切られ最後の呪詛として活用される。一方、白雨の暴走と転落の場に居合わせた芳親たち忘花楼潜入組は蒼い炎に包まれ、とある記憶を垣間見ることとなる。
そして、白雨が最後の欠片となって呪詛が生まれる。その中心にいた人物こそ、利毒が本当に手を組んでいた相手だった。
白雨
慧嶽からも群れを率いるに足る器と称されるも、志乃への嫉妬と逆恨みから暴走。芳親の目や紀定を食らおうと暴走し始めるが、芳親が感じていた違和感の正体、利毒が仕込んでいた蜘蛛に腹を貫かれて負傷し、中庭へ転落。さらに利毒から恨みを
青柳亭青鷺
正確には
禁術を用いた反動でその身は燃え、記憶も急速に失われ、炎の障壁となって芳親と紀定の前に立ち塞がる。
利毒が集め、生成した呪詛をその身に溜め続けていた少女。かつての名は
元は人間だったが、利毒に協力し呪詛を溜め込むうちに妖怪、
【後部分】
珠花は志乃が囚われた花楼最上階へ向かい動き出し、芳親と紀定は炎の障壁と化した青鷺、そして雷雅の命に逆らえず立ち塞がる風晶を前に、突破の戦いを強いられる。
風晶と二人の間には圧倒的な差がありつつも、紀定が妙術〈
結果的に珠花の身に溜まっていた呪詛が解き放たれ、余波により花楼は崩落。やっとのことで最上階へ辿り着いた芳親は、放り出された志乃を捕まえつつも落下。その先で待ち構えていた雷雅から、真の目的を明かされる。
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