僕だけのための歌
リリっ子
第1話 推しの瞳はとつぜんに
夜21時。ネオンライトの看板がすこぶる元気で、六本木の町はまだ賑やかだ。まさかここで働く日が来るとは思わなかった。
キャバクラ『かんざし』の看板はどこの看板よりも光っている。
店内はいつもより緊張感に増している。いっそ気合の入るドレス姿の女たち。
まこ「・・・今日いっそ皆さん胸でかくないですか・・」
まこは小声で隣ににいる泉りこに言った。
りこ「今日は有名な芸能事務所の社長が来るらしい・・・って」
まこ「社長・・・」
りこ「そそ。」
するとカウンター席からスタッフの男はリコの元に走ってきた。
男「リコちゃん出番」
りこ「はい行きます」
りこ「じゃまた後で」
まこ「は・・い」
緑のドレスのあの子は女優志望。青のドレスのあの子は歌手けん女優・・・であの子は・・・んなんだ
トニカク〇〇志望つーのは東京にはたくさんいる。
それが私の思っていた夢の国東京。
まだ働いて2週間もたっていないのに最速で向いて無い仕事になった。
「いっらしゃいませっ」
次の瞬間いっそ気合のはいったスタッフたちの声が聞こえた。すぐに察した。キタキタきたーーーーー 社長だーー
脳内には浜崎あゆみのmが流れた。サビしか知らんが
私は想像したあのイケメン俳優の顔を・・・
ブランド物を見にまとい黒いコートを着た男が店内の中を進んでいく・
クセのある匂いはお店に充満した。
え・・・・
え
え
え
ちがあーーーーうーーーー
マ○じゃない。スタイルとかさどちらかというと・・・し・白ちゃんだよ。最近よくkoutobuの動画サイトで出てくるアイドルを育てたあの白ちゃんだよ
恋に・・発展・・・いや難しいよおーーー
スタッフ「まこちゃん出番」
まこ「え」
スタッフ「一番若い子がいいらしくて」小声でスッタフはまこに伝えた。
まこ「うそ」
・・・一回目の出番が、記念すべき日が
まこ「まこデス❤️よろしくですっ」
きまった今日までに練習したアイドル笑顔。
社長「よろしくマコたん💙」
白ちゃんだ。
うん紛れもなく白ちゃんだ。
一時間くらいたった。
シャンパンとワイン交互に飲んでいくスタイルなのか。その数はもうとうに一桁を越している
ガードマンみたいな方が手伝って飲んでるけど結構酔っている様子だった。
リコちゃんは私と違ってひく素振りひとつせず、役目を果たしている。
りこ「もー飲み過ぎですよー」
白「いいの💙もっっとたくっさん飲むよーほらまこちゃんもお」
まこ「いやわた・・・」
白「んーーそんなこと言って」
まこ「いや・・チョ・・」
白「あれ怪我してるうー」
まこ「はい・・さっき・・」
白「、、、」
その瞬間私の手の甲には生あたたかい何かがあたった。
まこ「・・」
ぎいやあーーーーーーーーーーーー-ー
コングの音と共に
まこは社長の頬を一発。
岩のように強い手で頭にデコピンを一発。
ko
かんかんかーん
気絶した社長の周りは大騒ぎだ。
ガードマンのような男二人は今にも殴るような目でまこを睨みつけた
スタッフ達はおどろいた様子でまこを見つめる
まこ「やば」
その瞬間私は全速力で店を出た。
「おい」
ガードマンはワンテンポ遅れて私に怒鳴るのが聞こえた。
1個目の信号右、2個目を左、3個目を・・・
全力で走った。途中何に追われてるかわからなくなった。
綺麗なドレスと思っていたけど外に出れば安っぽっく見えた。
ショウウィンドウに映るマネキンの方が私より堂々としている様に見えた。
痛いのか・・これ今私どう見られてるんだろ
まこ「あっ」
折れた。
細いヒールが折れた。
これだけで立っていられたかもしれない。
のに・・・
上半身が冷たい地面に吸い込まれる。
男「大丈夫ですか」
サングラスに深く被ったニット帽。
見える
サングラスからでもちゃんとどこかで見た優しい目が
男はスマホを取り出した。
男「もしもしー今ーあのー六本木のいつもの店の前なんだけど、車出せたりするかな。呑んじゃって俺・・・え・・いや女の子がさ気うしなってて・・いやーそれは大丈夫人通り少ないから・・ん❓いや全然知らない子なの・・・ま・・うん急ぎでありがと・・・はーい」
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