お姉さに、癒される
ソウシ
第1話 出会い
「今、暇でしょ俺たちと遊ぼうぜ」
ネックレスや髪を染めたチャラい男がナンパしてきた。
「すみません、用事あるんで」
「いいじゃん、俺達と遊ぼうぜ」
「お前あんま、いいよんなって彼女びびってんじゃん」
「ビビってないし、だいたいあんた達みたいなダサメンなんて相手しないっての」
「なんだと、この女。さっさと、連れてこうぜ」
最初に、言い寄ってきた相手がいきなり腕を掴んできた。怖いよ、誰か助けて。周りを歩く人は、見ないように素通りしていた。
一人だけ、立ち止まってこっちにきた。
「こんな、昼間から女の子囲んで何やってんの?」
「ああ、うるせえなお前。あっちすっこんでろよ」
「この子のなかなか可愛いじゃねぇか。姉ちゃんも遊ぶか」
「男なんて興味ないから」
「そんなこと言わずにさ」
男が手を伸ばすと、その男は倒れていた。
えっ、今何したの。
「この、アマ可愛いからって調子乗ってんじゃねぇ」
もう一人の男は、あそこを蹴られて悶絶していた。
「走るよ」
私は、女性に手を取られて走った。駅を過ぎ、海が見える道まで来た。
「ここまで来たし、もう大丈夫でしょ」
私を、助けてくれた女生は綺麗な黒髪で服装も少し大人っぽくて色気があった。女性の私でもドキドキしていた。
「助けてくれてありがとうございます」
「いいって、女の子が一人であんな男達にナンパされているのはほっとけないしね」
声も、大人っぽくてかっこよかった。
「それじゃ、気をつけて帰ってね」
もう少し、話してみたい。呼び止めないともう出会えないと思うから今止めないと。
「あの、好きです付き合ってください」
私、何言ってんの。やばい、これじゃあ私が同性愛の人だと思われて引かれるじゃん。
お姉さんの、方を見ると何故か驚いていなかった。少し、喜んでいるようにもみれる。
「うん、いいよ。付き合おうか」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます