高潔な獣たちへ

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序文 小学校時代の回想

小さな頃から考えることが好きな子供でした。ずっとどこかをぼぉっと見てる感じの子供で、大人たちには不思議ちゃんなどと言われてからかわれていました。本文に入る前にそんな小学校の時の思い出話をします。


あれは小学校1年生の頃でしたかね。私の友達にL君という子がいたんですね。まあ友だちといっても特段仲がいいわけでは無くてたまに話す程度の関係でしたが。

それでそのL君は真面目な生徒だったのですがいじめられていました。

というのも夏休み明けに L君は図書室で犬の本を借りたんですよ。


君たちのいる社会だったら別に犬好きってだけで終わるんですが、僕らの社会ではそういう犬っぽいやつは「狗」っていって区別してるんですよね。別に病院に連れて行かれる訳では無いんですが、なんだか気持ち悪いし生産性も無いので区別しているみたいです。


そんな感じでL君はいじめられてたんですが、まあ人間の癖に犬が好きだなんていじめられてもしょうがないと思いますね。いじめる方にも問題はありますがいじめられる方にも問題はあるんですから。

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