第参章 伯爵の功と罪

 やや定時をオーバーしたものの今日の書類を全てやっつける事ができた僕は、例の小悪党然とした亭主に迎えられた。


「アンタが噂の副ギルド長だったなんてねぇ。人は見かけによらねぇもんだ。おおっと、失敬。それはそうと色々と面白い事が分かりやしたぜ」


 僕がどんな噂を立てられているのか気になったけど、まずは侯爵の情報を聞くのが先だと思い直して既にギルド長が待っているテーブルへと案内を頼んだ。


「よう、あの書類の山だ。もっとかかると思ってたが、流石はクーア君、俺が見込ンだ男だな」


 ギルド長は僕の姿を認めるとピッツアを持った右手を掲げた。

 軽く会釈をした後、僕もピッツアが食べたくなったので、トッピングにアンチョビ多目を頼み、お酒はビールを注文してから席に着く。

 それ程待たされる事なくビールとピッツアが運ばれてきたので、まずはビールで乾杯と洒落込むことにした。


「カーッ! やっぱ夏はコレだな! 暑い中、敢えて熱々のピッツアをはふはふ云いながら頬張り、汗を拭いつつ冷えたビールで流し込む! これぞ夏の快感ってヤツだ!」


 ギルド長は邪魔に思ったのか、膝裏まで伸ばした黒髪をアップに束ねてキンキンに冷えたビールを何杯も胃の腑に注いだ。

 顔を真っ赤にさせて、瞳を潤ませるギルド長は得も云われぬ色気を醸し出している。

 完全に出来上がっているように見えるけど、これで頭は冷静に回っているのだから恐ろしい。

 その昔、魔界の王子がギルド長を酔わせて打ち殺そうと目論んで大量のお酒を呑ませた事があったそうだけど、そこはギルド長、酔い潰れたように見せかけてあっさりと返り討ちにしたそうな。


「魔族と云えども首の骨を折っちまえばおっぬンだな」


 この自慢なのか駄洒落なのか分からない台詞を聞かされた時は戦慄したものだ。

 やがて夜も更けてきた頃にシヤンさんが汗を拭いながらやってきた。


「お待たせしやした。夜のピークがやーっと引きやして……へへ」


 無理もない。このアルデンテはパスタが美味しいと評判を取る上に、ピッツアも腕の良い専門の職人を雇っており、お酒の種類も豊富でおまけにお勘定も安ければ人気が出ない訳がない。

 明日の分の小麦粉足りるかな、と心配するくらい今夜は盛況だったらしい。

 夕方から今まで長っ尻していたのが申し訳なく思えてきた。


「で? どンなネタを掴ンだって?」


 妖艶に嗤うギルド長に僕は背中に氷を入れられたかのように震える。

 それはシヤンさんも同じだったようで今度は冷や汗を拭っていた。


「へ、へい、伯爵様に仕える召使いに小金を握らせやしてね。ちょいと聞き込んだところ、まあ、喋るわ、喋るわ、色々と分かりやしたぜ」


「伯爵令嬢に男がいたってか?」


 ギルド長の言葉にシヤンさんは驚くどころか、ニヤリと笑って見せた。


「やっぱりそう睨んでやしたかい。あのお嬢、可愛い顔して美形の召使いを毎晩のように寝室に呼んでやがるそうですぜ」


「で、ボースハフト侯爵の悪評を流したのは……」


 シヤンさんは自信ありげに頷いた。


「お嬢様ご寵愛の美形、ピアージュってんですがね。どうもそれらしい特徴の野郎がボースハフト領のあちこちで噂をバラ蒔いているようなんでさ」


「読めてきたな。伯爵家の小娘が結婚前に男ォ銜え込ンでるってぇ事実が露見すりゃあ侯爵側からすれば重大な裏切りだ」


「そうですね。だからクアルソ嬢は逆に、代替わりをして間がなく体制を整いきれていない侯爵家の悪評を流し婚約自体をご破産にしようとした」


 しかし、シヤンさんは人差し指をメトロノームのように左右に振った。


「副ギルド長、まだ話には続きがあるんでさ」


 ギルド長の方も、焦るなと苦笑していた。


「いいか、クーア君。事が露見して困るのはあの嬢チャンだけじゃねぇ。一番困るのは貴族のご令嬢とデキてる野郎の方だろうさ」


 なるほど、確かにそうだ。

 主家の娘と懇ろとなった召使いの末路なんて想像するのも恐ろしい。


「では、ボースハフト侯爵が若い娘に鞭を打つなんて噂を流したのも、クアルソ嬢を守ろうとしたのではなくて、自分の保身の為って事ですか?」


「それでも動機としては弱いな。貴族の悪い噂を立てるなンざそれこそ命懸けだ。もし、見つかれば只じゃ済まねぇ。それに結婚の事がなくても、娘と召使いがデキてるってぇ事実はいつまでも隠し通せる訳がねぇだろ」


 それこそ見つかれば只じゃ済まない。

 事実を隠す為に命懸けで大掛かりな噂を流すなんて間尺が合わないにも程があるだろう。

 ならば、さっさと逐電してしまった方が安全で手っ取り早い。


「元々、ピアージュって野郎はひとところに落ち着かない渡りの奉公人でね。あちこちの大店や貴族の家で女に手をつけていたろくでなしでやして、とうとう行き場を無くして叔父のビトレールの元へ転がり込む格好で件の伯爵家へ奉公に来たって訳でさ」


「ビトレール……どこかで……あ! ひょっとしてクアルソ嬢と一緒に来ていた?」


「そうだ。あの執事長の爺さんの名前が確かそうだったはずだな」


 そこでシヤンさんがずいと前に乗り出して僕らと額を突き合わせる格好となった。


「ここからが話の面白くなるところでさ。良いですかい? その執事長の爺さん、実は伯爵家からすりゃ本家の人間、しかも跡取りだったってぇ御仁でやしてね。昔は羽振りが良かったそうでやすが、爺さんの親父の代で落ちぶれちまったそうで……そこを分家に拾われる形で伯爵家に仕えるようになったそうでやすよ」


 その話が本当だとしたら俄然事情が変わってくる。

 元は大身の貴族の跡取りだった人が、家が没落したとはいえ分家の執事をさせられている事実は相当な屈辱であろうと容易に想像できる。


「まさかクアルソ嬢を甥のピアージュに襲わせて虜にしようと? ピアージュも元は本家筋の人間。それでゆくゆくは二人を結ばせて伯爵家を乗っ取ろうと画策した?」


「可能性の一つに過ぎないけどな。現時点で一番怪しいのはあの爺さんだしよ」


 ここで話を一旦整理しよう。

 まず困窮に喘いでいた伯爵家はボースハフト家から一人娘のクアルソ嬢を嫁がせる代わりに資金援助を受ける約束を取り付けていた。

 当然、伯爵家に跡取りがいなくなるが、そこは親戚筋から養子を迎える事で問題は無いそうだ。

 そこでビトレールは一計を案じたのではないだろうか?

 甥のピアージュにクアルソ嬢を征服させ、どこにも嫁ぐ事を出来なくし、それに並行して侯爵家の悪い噂を流して伯爵に婚約の破棄を迫る。

 その上で本家の血を引くピアージュを婿に推し、いずれは伯爵家を乗っ取ろうと画策しているのだとしたら?

 頭の中で纏まった推理を披露しようとした時、つまらなそうに僕を見るギルド長に気がついた。


「クーア君、名探偵よろしく推理するのは構わねぇが、全ては状況証拠なンだぜ。あの爺さんが一番怪しいのは確かだがな」


 ギルド長は紙巻きに火を着けて紫煙をくゆらせる。

全てを見透かすような闇色の瞳に射竦められて僕の推理は脳裏から霧散していった。


「実を云うとな。ポブレ=ビェードニクル伯爵本人も相当敵が多い人物なンだよ」


「敵が多いって、私生活は貧しいんでしょ? 三食どころか朝晩一菜一汁だけの生活で、服装もかろうじて貴族の体裁を保つのがやっとって有様だと聞いてますよ。その癖、知行地の税金は安くて治安も良いから、この聖都スチューデリアの中でも『もっとも住みたい地域ベスト5』に毎年ランクインしてるそうじゃないですか。そんな伯爵を誰が疎ましく思ってると云うんです?」


 するとギルド長は窓の外を指差す。

 その指が示す先の奥の奥に我が国が誇る神聖なる白亜の宮殿を望む事ができた。

 スチューデリア城である。


「ま、まさか?」


「そうだ。他ならぬ聖帝陛下サマサマよぅ。それに庶民の間じゃぁあまり有名になってねぇがな、ビェードニクル伯爵は聖都六華仙の一人よ。大公や公爵クラスを差し置いて栄えある称号を戴いているンだ。周囲の嫉妬は半端じゃないぜぇ?」


「聖都六華仙? 何でまた?」


 ここで聖都六華仙について掻い摘んだ説明をさせて欲しい。

 この称号は我が国の中でも最も国に貢献した名士六名に与えられる最大級の名誉の一つであり、アポイントメント無しで王宮への立ち入りを許される他、病院や乗合馬車などの公共施設が国の負担で利用し放題だし、申請すれば年間最大国庫の1パーセントまで無担保で融資を受けられるなど無茶苦茶な特権を持つ者達である。

 過去数十年に渡って他国からの侵攻や蛮族の襲撃から聖都スチューデリアを護り抜いてきた大将軍閣下や国教である星神教の中でも最高位にある大僧正なら話は違ってくるけど、はっきり云って庶民よりも慎ましい生活を送っている伯爵がどうして六華仙に選ばれたのか不思議でならない。


「ポブレのおっさんはな、我が国の犯罪発生率及び前科モンの再犯率の抑制と国庫を潤わせた功績を認められて聖都六華仙の称号を与えられたンだ」


「どういう事です?」


 何気にとんでもない実績を残していた伯爵に畏敬の念を覚えつつ先を促した。


「あのお人はねぇ、副ギルド長、あっしら半端者に取っちゃあ足向けて眠れねぇってぇ大恩人なんでさ。あっしがこうしてパスタ屋で評判を得ているのも伯爵様の御陰でやしてね。その恩に少しでも報いたくて裏に回っちゃあギルドの密偵として働いているんで御座んすよ」


 まず先に答えたのはシヤンさんだった。


「ポブレの旦那は若ェ頃からずっとお心を痛めていた事があった。何故人は罪を犯すのだろうってね」


 ビェードニクル伯爵は幼い頃、旅行中に盗賊団に襲われて金品だけでなく優しかった母親と頼もしく思っていった兄達を失ったそうだ。

 咄嗟に母君が彼を馬車の下に隠したので命だけは奪われずに済んだけど、その過去は彼の心に暗い影を落とすのに十分だった。

 盗賊への憎悪を募らせながら成長していった彼はやがて立派な騎士となったが、それは盗賊を見れば悉く虐殺をし、嗤いながら返り血を浴びる悪鬼のような姿であったと云う。

 そんな若き残忍な騎士ポブレにつけられた渾名は『深紅の甲冑』だった。由来は云うまでもないだろう。

 そんな盗賊を殺戮する狂気の騎士に一つの出会いが待ち受けていた。

 とある日、まるで息をするように盗賊を斬り殺した彼は、その屍体に縋り付いて泣く少女に気がついた。

 問えばその盗賊は少女の父親であると云う。

 父さんは人を殺した事はない。お腹を空かせた自分に食事を与える為にやむなく食料を盗んだだけ、と訴える少女にかつての幼かった自身を重ねてしまった騎士は動揺した。

 自分がやってきた事は正と邪のベクトルが違うだけで母や兄達を殺した盗賊と同じ事なのではないか、私は自分と同じ境遇の子供を知らずに多く作ってきたのではないか、と思い悩む日々が続いたそうな。

 思い余った青年ポブレは罪を犯す者達の境遇を徹底的に調べ上げた。

 その結果、罪人の大半が貧しさ故に盗みを働き、そこから坂道を転げ落ちるが如く道を踏み外していった者達なのだと知ったそうだ。


「伯爵はな、クーア君、最初は貧困に喘ぐ連中に施しをしていたそうだが、それでも盗みをする奴はいるし、何より働く意欲が無い事に気づいたンだよ」


 それはそうだろう。

 盗みを覚えた者は味を占めて盗みを繰り返すようになるし、そもそも仕事が無くては働きようがない。働かなくてはご飯が食べられない。そして飢えに耐えかねて人様の物に手をつける。

 その負のスパイラルが人を堕落せしめるのだ。


「そこでポブレのおっさんは閃いた。仕事が無けりゃ与えてやれば良い。働く為に必要な技能を持って無けりゃ教えてやれば良いってな」


 若きポブレは、先代が亡くなって家を継ぐなり罪の軽い者や宿を持たぬ者達を集め、私財を投入して職業訓練施設を設立した。

 後の世で云う人足寄場である。


「そうか、今や聖都スチューデリア各地に広まり、世界各国からも見学が絶えない人足寄場の前身はビェードニクル伯爵によって創られていたんですね」


「勿論、初めっから上手くいってた訳じゃねぇ。怠け癖が染みついた奴らや世を拗ねた野郎どもが脱走騒ぎを起こしたり、教官役の職人達と諍いを起こしたりと問題だらけでよ。周囲からは、それ見た事かと冷笑を買っていたそうだぜ」


 それでも諦める事なく無宿の者達を集めて指導を続けていた伯爵は、罪人達の中にも神に祈る姿があったのを認めた。


「罪人にこそ縋るものが必要なのだ。私は愚かだ。罪人もまた人なり。人ならば心があるのは当然ではないか。つまり教えるものは技能だけでは不十分……真に必要なのは心の教育であったのだ」


 天啓を得たポブレ青年は道徳もカリキュラムに組み込み始めたと云う。

 やがて彼の行動は大将軍閣下や大僧正の知るところとなり、彼の考えに賛同した二人は協力を申し出て、カリキュラムの一環として護身術を中心とした武術指南、宗教学、時には演劇や朗読劇を通して人の道を説いていった。

 やがて施設の運営は軌道に乗り、高い技能と生まれ変わった精神を得た無宿の者達が何十人、何百人と巣立っていき、我が国の発展に貢献していく。

 それは技術の面だけではない。高いレベルの技術と知識を持つ彼らは安定した収入を得られるようになり、結果として多額の税が聖都スチューデリアへ納められて国庫は瞬く間に潤っていった。

 民を栄えさせる事こそが国を栄えさせる近道なのだと結論づけた伯爵は、更に私財を擲って孤児院を建造し、戦災孤児や貧困ゆえに捨てられた子供達を集めて教育を施すようになる。


「子供こそが国の宝である。未来を担う彼らが真っ直ぐに育てば百年先の安泰は確約されたも同然であろう……なンて格好つけてやがるが、餓鬼どもを腹ァいっぱい食わす為にテメェは一菜一汁で満足してンだからな。ま、貴族としては変人の部類に入ンだろうよ」


「あっしもねぇ、元は盗人でやしたが、ポブレの旦那が自ら組織した自警団にとっつかまって人足寄場にぶち込まれたクチでやしてね。そこで料理の楽しさを教わって今に至るって訳でさ」


 照れ臭そうに頭を掻くシヤンさんは心の底から感謝しているのだろう。

 だからこそ盗賊時代に培った技術を持ってギルドの密偵としても働いているんだね。

 余談だけど、騎士ポブレの人生観を変える切っ掛けとなった少女こそが今の伯爵婦人であるそうな。


「その後、大将軍と大僧正の爺さんの推挙を受けて聖都六華仙の一人になったンだが、それを最後まで渋ったのが他ならねぇ聖帝サマよ」


「それは何故です?」


 ギルド長は鼻を鳴らすと盛大に煙を吐き出してから続けた。


「聖帝ってなぁ云ってみれば国全体の親父みてぇなモンだ。国父ってヤツだな。でもよ、この国、特にビェードニクル領の民や人足寄場の出身者からすりゃ親父と呼ぶべきは伯爵様って訳よ。現実には親父様、親父様と民衆から慕われるのが自分じゃなくて高が伯爵風情なモンだから聖都スチューデリアの父を自称する聖帝サマにしてみりゃあクソ面白くもねぇって事さね」


 そんな子供みたいな理由で?

 いや、確かに僕が宮廷治療術師として仕えていた頃も気難しい所があった。

若い頃から浅慮で気が短く、放蕩に明け暮れ、もしも国防の要たる大将軍閣下が居なかったら聖都スチューデリアは今頃どこぞの国の属国になっているか、滅ぼされていただろうと云われている。

けど、いくらなんでもねぇ。


「元々餓鬼がそのまンま大人になったような野郎だったけどよ。今じゃ年寄り特有の子供帰りも加わって癇癪が凄いらしいぜ」


 さっさと代替わりしやがれ、と忌々しげに呟くギルド長を咎める気にすらならなかった。

 若い頃は確かに短慮で無頼を気取っていたけど、それでも義侠心も持ち合わせており、身内は勿論の事、かつて敵対していても、味方に降れば有能な者は手厚く遇する度量もあったはずなんだけどね。


「ついでに云えばビェードニクル領には上質の銀が採れる銀山があるし、水が良いのか土が豊かなのか作物が実りやすいってぇ云われている」


「酪農も盛んでやすし、何より腕の良い職人、農夫、漁師がわんさかいるときたもんだ。帝室の直轄領となればかなりの旨みが見込めやすね」


 凄惨な笑みを浮かべるギルド長とシヤンさんに僕は思わず身を引いた。


「それにね。あっしの密偵仲間からの情報でやすが、ピアージュの野郎、頻繁に城下町を囲う城壁の裏手にある下水道に入っていく姿が見られるそうでやすぜ」


「宮仕えしていたクーア君ならそれがどういう意味か分かるだろ?」


 信じたくなかったけど、これはもう決まりかも知れない。

 裏手の下水道とは、宮殿から通じる秘密の脱出路と合流する場所なんだ。


「やっぱり……ピアージュの背後にいるのは……?」


 ギルド長はまだ火が消えていない紙巻きを握り潰す。

 嫌な音を立て、指の間から煙を立てるその人の顔は……凶相だった。

 彫りが深く眉目秀麗と云える面相が妖しげに笑みを形作る様のなんと凶悪な事よ。

 いつもの怒りを押し殺す無理矢理作った笑顔とは違う。

 僕は生まれて初めて微笑みの表情を恐ろしいと思った。


「そうだ。今回の絵を描いたのはパテール=アフトクラトル=スチューデリア……即ち我らが聖帝陛下その人よ」


 ああ、この人は心底怒っている。

 ギルド長の笑顔の裏に隠された怒りを感じずにはおれなかった。


 後日、僕はギルド長から密命を受けてビェードニクル伯爵領へ赴く事になる。

 そこで伯爵の為人ひととなりを知った僕は彼の力になってやろうと決意する。

 果たして伯爵の口から語られたものは何なのか。

 それは次回の講釈にて。

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