第一章 サカローを使ってみよう!
まずは……決め台詞からだ!
貴方は小説を書くとき、まず何から手をつけますか?
テーマ? プロット? それとも世界設定? いきなり冒頭から書き始めるのも勢いがあって良いとは思いますが……
長編の執筆はマラソンです。100メートル走スタートのスピードのまま完走できる人はあまりいません。書き始める前には「構想を練る」という準備が必要です。
とは言うものの、そんな遠回りなんかやってられるか!と思う貴方にこそ、この「最速!カクヨムで作家になろうツール」、略してサカローを紹介したいと思います。
サカローを使えば、とにかく書いちゃおう、とか、細かなアイデアが次々浮かんできて止まらない、といったタイプの作家さんでも、書き進むと同時に構想が整って頭の中がスッキリ、効率的な執筆ができると思います。できるといいな。
サカローの手順には、大きくふたつに分けて「
【
さて突然ですが、私の頭の中にいま、作品のカケラが浮かびました。
主人公の決め台詞です。
「死の
ログアウト、というのは何かの呪文を唱えているんですね。絶体絶命の状況から逃げる不思議なスキルです。そして、この作品の
※ご注意 サカローは出来るだけ各タイトル名を短くするほうが効率的です。
1. ブックマークバーに「構想ボタン」を用意する
バーの空白部分を右クリック → フォルダを追加 → 新しいフォルダ → フォルダの名前を「構想ボタン」とする → 保存。
別の操作方法もありますが、割愛します。
これでバーに「構想ボタン」というフォルダが追加されました。このフォルダは、のちに自分専用メニューのボタンになるのです!
2. カクヨムで「構想トップ」という「新しい小説を作成」する
カクヨムのダッシュボード → 小説 → 新しい小説を作成 → 小説タイトルを「構想トップ」とする。
ジャンルを適当に選ぶ(現代ファンタジー?) → オプションを今はスルー → 保存して新しい小説を書く → 「新しいエピソードを作成」ページ。
エピソード内容として先ほど思いついた台詞を書き込みます。そして、タイトルを「決め台詞100」とします。数字は
※ご注意 保存はマメにしてください。そして、間違って「公開」ボタンを押してはいけませんよ、まだ!
わざわざ
なお、エピソードへの書き込みはすべてアイデア段階なので、ちゃんとした文章である必要はありません。短いタイトルさえあれば、エピソード本文は1語だけでも1行だけでも充分です。その場合の
3. 書いたエピソードを
保存後、この開いたままのエピソード「決め台詞」ページを
クロームの右上にある星印 → ブックマークを追加しました → 名前が「決め台詞100を編集 - カクヨム」となっている → 先ほど作った「構想」フォルダを選択 → 完了。
「決め台詞」のエビソード執筆ページを閉じると、「小説>構想トップ」という題名がある「小説情報や全エピソードを管理するトップページ」が表示されます。
今度はこの管理ページ「構想トップ」を、構想ボタンに登録します。その名前は「構想トップ - カクヨム」となっています。
4. どんどん書いて、どんどん登録する
さて、次はお楽しみのヒロインを考えてみましょう。
主人公のスキルと対比する必要がありますから、このキャラはあまり逃げようとしない性格や使命があるはずですね。その設定を活かすなら、すごい強さを持たせるべきです。主人公が彼女を逃がすなら、彼女は複雑な思いも抱えることになります。ひょっとしたら主人公のことを臆病者などと言ってしまい、後で死ぬほど後悔するのかも知れません。このヒロインの名前はそのキャラ付けから、仮に女騎士としておきます。美少女なのは言うまでもありません。
テンション上がってきたぜ~!
では、今度は彼女のことを書きましょう。「構想トップ」ページ → 次のエピソードを執筆 → いま考えたヒロイン設定を書き込みます。タイトルも女騎士にしておきましょう。思いついただけ書いたら、保存して
ヒロインが少しでもイメージできたのなら、主人公ももう少し考えてやりましょう。しぶしぶ。主人公はスキルを際立たせるために逃げてばかりにしときましょう。いじめられっ子かも知れません。また、その不思議なスキルはVRゲーム由来のようなので、きっとゲームが得意でしょう。きっととんでもない事態に巻き込まれた結果としてスキルを得たものと思われます。女騎士と出会うのはどこにしますかね。ゲーム好きなら主人公は少年とか学生にでもしておくのが適当でしょう。
以上のキャラ付けを「主人公30」という
それだけではありません。主人公たちを取り巻く環境も見えてきました。この小説には、「VR世界」と「現実(学校)」のふたつの舞台があります。これもそのタイトルで書けるだけ書いて、保存と登録。
仮にですが、いろいろなシーンも少し浮かんできました。
まず、スキルで活躍する場面が書きたいンです。また、話の流れとしては、オープニングはいじめられっ子の主人公がVRゲーム内でトラブルに会うとしましょうか。そして結果として現実でも使えるログアウトのスキルを入手します。現実に戻ってからリベンジ(ざまぁ)が有ってもいいでしょう。そして強いヒロインに会い、いい感じになるも、ふたりでピンチに会い、そこから脱出。でもヒロインは主人公を非難し、そのあと仲直りをします。ヒロインに言い寄るイケメンのライバルがいてもいいですね。
これを「スキル活躍」、「オープニング」、「ゲーム暴走」、「スキルゲット」、「現実への帰還」、「リベンジ」、「ヒロイン無双」、「ラブラブ予感」、「ふたりピンチ」、「ヒロイン怒る」、「仲直り」、「ライバル」などというタイトルで、思いついた順で、書けるだけ書き、保存と登録。それぞれの
繰り返しますが、以上のエピソード内容の書き込みはすべてアイデア段階なので、ちゃんとした文章である必要はありません。短いタイトルさえあれば、エピソード本文は1語だけでも1行だけでも充分です。
もちろん、全部書いてしまってもいいのだろう?
しかし……
そろそろ息切れしてきました。もう何も思い浮かびません。
ノリだけで書いてきた弊害が出てきたのです。
そこで。
次回は、いよいよサカローの本領発揮ですぞ!
もっと
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