第89話- あの子

学校に来なくなったあの子の為に、彼女を描いた小さな紙切れを適当な机の中に貼り付けておいた。


そこの席の奴は段々調子がおかしくなって、入院することになった。


   そろそろでておいでよ


しばらくぶりに登校してきたあの子の席は当然、

僕が紙切れを貼った席、


僕はそっと紙切れを剥がした。

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