第88話- 鴉。鳴き声
陽の暮れかかった時間になるといつも側に来て鳴き声をあげる、まるでもう陽が沈むからお家に帰りなさいと注意をするみたいに。
とある日、鴉の鳴き声が聞こえない日があった、探しても姿も見えない。
家に戻ると電話口の叔母さんが
散々鴉が鳴いて煩かったわ、
と叔父が亡くなった事を告げていた。
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