第14話。 ビロード

深い緑から明るい黄緑へ

しっとりした落ち着いた色合い

少しつめたくて滑らかなビロードのような手触り


このドレスは特注だから、そう言って軽やかにターンを決める。


こっちに来て


一歩近づきドレスの裾に包まれた僕は君の手を掴めないまま

真っ直ぐ深い穴の中に引き込まれていった。

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