帝国史 帝国関連史
ある世界に、ノース大陸と呼ばれる大陸が存在する。
その大陸では昔、魔王軍と勇者達が激戦を繰り広げ、その苛烈さ
そんな魔王と勇者の戦いから、2000年以上が過ぎた世界。そして、その戦いは、神話として人々に語り継がれていた。
しかし、ノース大陸の地から、争いの文字が消える事はなかった。
24の国々による覇権争いが200年近く続き、各国では貴族たちによる政治腐敗も深刻化、人々の顔には
しかし、大陸南西に位置するゲルト王国にて、ライヒス1世が国王に即位して状況が一変する。
ゲルト王となったライヒス1世は、まず国の腐敗を一掃すると、獣人族に対する奴隷制度の撤廃、貴族制度の廃止などを行った。
また、身分や種族関係なく、有能な人材を集めるなどの政策を行い、その人徳さから、国民から絶大な支持を得ていった。
その後、ライヒス1世は、他国の、悪政で苦しむ人々を憂い、彼等を救うことを目的とし、周辺諸国への侵略を開始。
戦いの勝利を繰り返し、瞬く間に領土を拡大していった。
王国は大陸の3分の1を支配するまでに至り、ゲルト王国はゲルマン帝国と名乗るようになる。
その後も、他国への侵略、併合を繰り返し、世暦1722年には大陸の西半分を支配するまでとなっていた。
パピエル1世の時代を経て、ライヒス1世の孫であるハインリッヒ1世が皇帝に即位すると、獣人族に対する奴隷制度と貴族制が復活し、貴族には人間族のみを採用した。
ハインリッヒ1世は祖父が無くした制度を復活させ、国を40年以上も前の状態に戻してしまったのである。
大陸の北方に位置する島国、ジョンブル王国を中心に、
ジェームズ ・ヘロンによる
しかし、帝国ではその大革新が遅れていた。
帝国貴族たちによる技術の独占、それを妨げるための、技術者、魔導士の暗殺が横行したのである。また、他国への侵略を繰り返していた為、各国との国交は断絶状態となっており、他の国の技術が帝国に流入することもなかった。
大陸第2位の国土を有する隣国、ブルボン王国にて、テミドール・ボナパルトを指導者に、市民たちを中心とした革命が勃発する。
これにより、ブルボン王国は滅亡。大陸初の共和制国家、ブリュメール共和国が誕生する。
ブリュメール共和国はゲルマン帝国に対し、宣戦布告を行う。
この日を持って、130年近く続く、ゲルマン帝国とブリュメール共和国の全面戦争が始まった。
パピエル3世によるジョンブル王国との通商条約締結、政府を中心とした技術開発により、帝国でも魔導技術の進歩が見られるようになる。
しかしその時には、技術開発の遅れが災いし、周辺諸国の侵略により、領土の3分の1を失っていた。
パピエル3世はライヒス1世の時代を再現する為、獣人族に対する奴隷制度を廃止させる。
そして、貴族制の廃止にも乗り出すが、
帝国はブリュメール共和国を中心とする周辺諸国との戦いを続けていた。
一方で、貴族による政治権力の私物化が進み、政治という文字から腐臭が漂い始めていた。
腐敗と言う名の病が帝国を
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