四月二十三日(火)
昨日のことは一旦保留にすることにした。先生にあいまいな返事をして、先延ばしすることにした。先生は「お前の時間のある時でいいから」といった。お前が言ったんだろ。その先生の投げやりな返事が少し癇に障ったけれど、もう今はそんなこと考えたくないから考えるのをやめることにした。とりあえず僕にできるとびきりの満面の笑みで、「はい」だけ返事をした。終わり、はぁ。
いけない、このままでは日記が愚痴だらけになってしまうところだ。最近あまり良いことがかけていないから、もうこの話はやめようか。うん。終わり。
こんな感じで少しのいざこざはあったものの、今日は近藤と普通に会話をすることができたんだ。他愛のない話。近藤は僕に深入りしない、僕も近藤に深入りしない。まだ、お互い知り合ったばかりで深入りできないの方が正しいのかもしれないけれど。僕はその一定の距離間が心地よかった。なんだろう、友達になるときって、仲良くない状態から仲良くなるために相手のことを知ろうとするんだけれど、その時に何でもかんでも情報を開示したり、聞き込めばいいというわけではないと思う、と僕は思う。近藤はその、僕への近づき方が、うまく言えないけれどとても心地よい。(相田と出会ったときは、僕が質問攻めにあった。)
僕が近藤と話をしていたら相田が会話に入ってきて、案の定近藤が相田の質問攻めにあっていた。あいつは話し出すともう誰にも止められない。でも、それが僕にない相田の魅力であると思う。僕はその相田と近藤の掛け合いを見ているのがとても楽しかった。
明日から芸術の選択授業が始まる。一年生の頃から同じ、美術選択。
おやすみなさい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます