四月十八日(木)
今日は新入生歓迎会があった。
新入生に対して部活動紹介したり、学校の事紹介したり、いろいろ。
僕は生徒会長だったから、一生懸命感情をこめて書き上げた原稿用紙を、丸暗記して、あたかもみんなに訴えかけるように話をした。少しだけ緊張したけど、おおむねうまくいった。新入生は部活動紹介だけじゃなくって、僕の億劫な話にまで目を宝石みたいに輝かせて聞いてくれた。初々しいことこの上ない。僕も一年前は、今の一年生みたいに様々な期待を胸に新入生歓迎会を迎えていたのかもしれない。正直、よく覚えていないけれど。でも、すごく新鮮なことばかりで楽しかったんだろうな。
クラスに帰ったら、また関さんが僕に声をかけてくれた。「如月君の演説良かったね」って。また聞き取れないほど小さな声で。でも、少しだけ嬉しかったな。一五年生以外の人が僕の演説をまともに聞いてくれるなんて、思ってなかったから。
本当は僕も関さんと話をしてみたいけれど(オタクモードと弱気モードのスイッチをもっと観察したい)関さんはそれ以上僕と話す気はないらしく、それだけを伝えるとまた席について下を向いてしまった。
新歓の後は、部活動見学があった。一年生は、経験者の人が見学に来てくれて、僕も練習をより頑張らないとなって感じた。
他にもいろいろあったけど、今日はこれで終わり。疲れた。頑張った。
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