第17話 紫野田 舞さん作

━━死刑を宣告されたあと。


刑務所に入れられた俺は、何故か未だにネコといた。


「んー、邪魔」


『最重要犯罪者』と書かれた独房に入れられた途端、早速ネコが服を脱ぎ捨てる。


他人の目が無くなった途端にまたこれだ。


「お前は全裸が好きなのか? 裸族なのか?」


「それは違う。ロリコン勇者を探すためにこの格好をしてる。ちゃんと目的あり」



⋯⋯いやさっき「邪魔」とか言ってただろ、お前。


「ってか、ロリコン?」


「そう。勇者には幾つか条件がある。『ロリコン』もそのひとつ」


⋯⋯は?

ロリコンが条件の勇者? 何だそれ。


「他にはどんな条件があるんだ?」


俺がそう訊ねると、室内の『ベッド』とアポートしたカップラーメンを啜りながら、ネコは神妙な面持ちで口を開いた。

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