天使組長

ハチ様

第1話、注意

キーンコーンカーンコーン

『坂島第3中学校』


「次何ー?」「えーと、美術〜」「まだいいわー国語とか数学とか意味わからんもん。」「昨日のあれ見たー?」「美術嫌だ〜」………

「みんな静かにしてー授業に遅れるよー。」

「授業なんてどーでもイーヨー、でさこのアニメがさー」……

「はー、もっと真面目にならないかなー、みんな」

その時、誰かがのしかかってきた。

「まゆー!!」

「おわっ、何!急にどーしたのー?!」

「そんな注意したってみんな変わるわけじゃん、だから〜、早く美術室いこーよ」

「…うん、いこー」

……………………………………………………………


キーンコーンカーンコーン

「みんな掃除してよ!」

「してるよー、してないように見えるだけだよー」

「も〜、」

「こいつら言っても聞かないんだから、ウチラはウチラの掃除しよ」

「…うん。」

掃除が終わった時、サボっていた男子を注意しようと、男子がいたところへ行った、するとほとんどの男子が蜘蛛の子を散らすように逃げたが、一人残っていた、真由美はイライラを抑えきれずにいきなり注意した。と言っても、怖い先生の名前を出して注意しただけでだった。

「掃除で次ふざけたら高岸先生に言いつけるからね」

ところが言った相手がまずかった。クラスでも泣き虫な男子生徒、斎藤和人だったのだ。

「う、うわーん」

泣きながら彼は廊下を走っていた

「どてっ」

大きく転んだ

そうして鼻血を出して泣きながら走っている彼を追いかける真由美の姿を見た人の中に、上級生 笠松宵子がいた、しかもツッパリとして学校でも度々問題になるやつだった。

「男子を泣かせるほどのやつが女子とはな、ちょっと目立ち過ぎだよなぁ〜、いっちょ黙らせるか」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

天使組長 ハチ様 @Hachi-Sama

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る