第6話 痛いのは 心をえぐる 深い傷(嘆きのピエタ)
こんにちは。
tori toriです。
先日、前の職場の先輩と短い時間ですが、ランチに行きました。
彼女は職場の中でも、内面から輝くような美しい女性でした。
数年ぶりに会った彼女は、疲れ切っており、あの頃の面影はありません。
家族の問題で相当頭を悩ませていました。
彼女には血の繋がらない息子も、血の繋がった息子もいた事をふと思い出し、家族って初めからそこにあるものだと思っていましたが、なっていくものなのかもしれないなぁとつくづく思ったりしました。
今夜の一本はキム・ギドク監督の「嘆きのピエタ」です。
去年、ギドク監督の訃報が流れたときは、ギドク映画ファンとしてはとてもショックでした。もう観れないのかとおもうと残念でなりません。
ギドク映画は痛いのが特徴的だと思います。
身体的痛みもだけれど、ギドク映画は深く深く心をえぐってきます。心の傷や痛み、内から来る憎悪が、本当に痛々しく苦しい。
人間の猜疑心や醜さの中にも、人の愛や優しさ、純粋な部分も感じられます。
「嘆きのピエタ」は、天涯孤独、非情な借金取りの男と、男の母親だと名乗り、突然現れる女との、愛憎にまみれたお話ですが、この映画をご覧になった方は、この映画のピエタの意味とdvdパケにもある写真で、分かる事だとは思いますが、これは許しと救いの映画だと私は思っています。
ラストは、えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!うそぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!でしょうが、これは贖罪の赤だったとおもいます。
人を許すということは、とても難しい。でもその許しができれば、それが自分自身への救いにもなるような気がします。
そして自分を許すということも忘れずに・・・。
では次の映画でお会い致しましょう。
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