第93話 一杯やりながらレベルアップ





 そういやあピピは何処行ったんだ、サラミスの街に帰ってきてから度々(たびたび)どこかに出かけているようだが。・・・あの子普段なにやってんのかな。


そういえば、経験点があったんだった。どうしようかな、成長コマンドを使ってレベルアップでもしておこうかな。ファンナもまだ来ていないようだし。まずは酒を注文しよう。


「すいませ~ん、エール下さ~い」


「は~い、ただいま~」


酒場のウエイトレスのおねえさんに注文する。エールが届くまでステータスの確認をしよう。俺はステータスと念じる、すると目の前にゲーム画面みたいなステータス画面みたいなのが表示された。



 LV19 ウォーリア


 HP57 MP3


 力 12+5

 体力 10+5

 すばやさ 5

 器用さ 6

 魔力 1

 幸運 2


 ユニークスキル メニューコマンド

 マジックスキル ファイア

 スキル 異世界言語・文字 ストレングス タフネス 盾熟練 指揮官 


 5BP 1SP 経験点1060点



こんなところか、う~む、まあまあなんじゃないかな。今のステータスは。


ただ、レベルに対して能力値が低いのは、まあ、仕方が無いのかもしれない。元々ステータスが低かったからなあ、俺の場合。このステータスでよくこれまで生き残ってこれたよ、幸運2だし。これまで以上に気を付けて行動しないとな、じゃないとすぐにやられてしまうからなあ。


「ジローさん、エールお待たせ」


「あ、どうも」


ウエイトレスさんがお酒を運んできてくれた。ファンナはまだ来ていないけどいいや。お先に飲んじゃおう。まずは一口、・・・う~む、仕事の後の一杯はやはりうまい。風呂上りだしな。


さて、何からやろうかな。やはりレベル上げからやるか。


俺は成長コマンドを使ってレベルを上げる。確か中級職のウォーリアは1レベル上げるのに500点の経験点が必要だったな。まずはレベルを20まで上げる。


・・・よし。レベル20になったぞ、予想だとこれ以上レベルは上がらないと思うんだよね。



{これ以上レベルは上がりません}



やっぱりね。やはりレベルを20以上上げるには上級職にクラスアップしないとだめみたいだな。


まあ、レベルはこんなところか。クラスアップの件は後で考えておけばいいや。今は出来る事からやっておこう。次は能力値にボーナスポイントを振り分けるか。5BPあるからな、何に使おうかな、力に3ポイント使って、力15にするか。


・・・よし、力15になったぞ。残りBP2ポイントか。


そういえば、ガーゴイル戦の時にハンドアックスの投擲を外したんだったな、命中率を上げるにはやはり器用さだろうな、よし、器用さに1ポイント使おう。・・・よし、これで器用さ7になったぞ。


残りBP1か、どうしようかな。・・・ここは基本に考えて体力に1ポイント使うかな。


・・・よし、体力11になった。これでBPは使い切ったな。後は1SPか、スキルポイントをどうするかだよな、簡単なスキルなら1ポイントで習得できるんだけど、そろそろ上級スキルの習得を考えておこうかな。上級スキルは1SPでは足りないからな、ここは温存しとこうかな。後々の為に。


こんなところかな、もう一度ステータスを確認しとくか。ステータスと念じる。



 LV20 ウォーリア


 HP60 MP3


 力 15+5

 体力 11+5

 すばやさ 5

 器用さ 7

 魔力 1

 幸運 2


 ユニークスキル メニューコマンド

 マジックスキル ファイア

 スキル 異世界言語・文字 ストレングス タフネス 盾熟練 指揮官


 BP0 SP1 経験点560点



こんな感じだな、まあまあなんじゃないかな。ヒットポイントも60になったし、打たれ強くなった事はたしかなんだろうけど、う~む、まだまだのような気もするし、こんなところかな。


エールを一口飲み、クラスアップについて考えてみる。


おそらくだけど、上級職へのレベルアップには経験点が1000点ぐらい必要なんじゃないかなと思うんだが、今は残りの経験点は560点だからな、レベルアップには足りない。


クラスアップはもう少し後になってからにしようかな。


それと、女神教会でクラスアップするのはやめとこう、目立つからね、メニューコマンドでこっそりやればいいや。


こんな感じかな、エールを一口、うむ、うまい。ファンナはまだかな。


レベルアップも済ませたし、エールをちびちびやりながらファンナの到着を待つ。




おじさん、何とかやってるよ








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