2020年8月3日(大会12日目)

 オリンピックの卓球では、多くの国の代表選手が中国系で占められ、好成績を残している。ネクロリンピックでもそれは変わらず、むしろ、代表選手を出すことができた国は日本以外は全て中国系の選手である。団体戦の金メダルを獲得した中国のコーチに、多くの才能を輩出する中国は、ネクロリンピックの代表をどうやって決めたのかを質問した。

「何よりも重要視すべきなのは、本人の意思です。最後まで戦い抜くという意思がなければ、卓球の才能がどれほどあったとしても、世界の舞台で勝てるとは考えていません。今までのオリンピックや世界大会での実績は所詮過去のものです。仮に無名の選手であっても、ポテンシャルと強い意思があるのならば、トレーニングの期間が短かくても一流の選手に育てる自信が私たちにはあります。私たちには、そのためのプログラム、トレーニング体系があるのです」

 日本人であっても、オリンピック選手が皆同じようにネクロリンピックの出場を求めているわけではない。卓球代表の選出においては、悲劇があった。中国のコーチを務める屍者は、暗にそのことを批判したのだろうか。

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