第3話 歌は、刹那的。
ひとりで誰もいない場所にいる、とイメージしてほしい。
イメージがいやなら、実現してもいい。
そこで、何時間もいる。
心が自然と向き合おうとするが、動物的な本能が出てくる。
声を出して心の内を出す。
さみしさと孤独、とかくマイナスな感情になる。
そこで、ヒトにしかできない「歌」を歌う。
だが、それは、ただの慰めにしかならない。
感動して涙するのは、ほんの数分だけ。
ひとの心は、水のようなもの。
歌と言う水滴が水の溜まり場に落ちて、波紋を広げる。
怒りは水蒸気のように。悲しみは氷のように固まる。
果てしない深みと際限のない広さの溜まり場。
歌が溜まり場を荒らすが、色を付けるまではいかない。
渦のように、弾けるように。
油のように、表面を漂い、光の反射で無限の色合いを生み出す。
その程度のようなもの。
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