霧の中を歩く

空気が澄んでいる。

早朝の日差しと霧の中。

息を吸えば腹部はまだピリッと冷える。

どちらかというとまだ寒い時間。

足取りは重く、靴は皮膚をすりジンと痛む。


進んできた道はとっくに舗装されてなく。

足元をいくら注意して歩いても転びそうになる。

靴のソールは剥げかけて、

朝露が靴下を湿らせて気持ち悪い。


ただ前を歩く。

振り返ると夜で、向かうは朝。

その先の景色はわからないけれど

多分、明るいのだと思う。

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詩とかお腹の中の話(仮題) 霧間 響 @kirimahibiki

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