第6話

 城の地下に投獄されていた魔王の因子に侵された一人のの男、その名はヤクタ。


 彼は騎士養成学校に通う生徒の一人であり転移者達と近い歳である、


 なぜ彼が投獄されたのか魔王の因子に取り込まれてしまったのか。


 騎士養成学校、名前の通り騎士を養成し排出を担う場所である、もちろん騎士ではなく冒険者の力をつけるために通うものもいた。


 ヤクタは王都の外側から来た人間である。


 そこでは、貧しいとまでは言わないが城下町に住む人間達とは生活の質は違った。


 ヤクタはそこの出身であり通うために、村では初めての入学者ということで入学金や寮費を出してもらい学校に通っていた。


 なぜそんなヤクタが魔王因子に取り込まれたのか、それは養成学校の時に遡る。



「ヤクタ、ちょっと練習相手になれよ」


 ヤクタの周りに3人ほどの男が木剣を持って近づいていた。


「一体僕になにをするんだ?」


 ヤクタは3人が何をしてくるのは分かっていたが一応聞いた。


「決まってるだろ、稽古だよ稽古だちゃんとしなきゃ剣の腕が訛っちまうだろ?」


 リーダー格の男が言うと、細身の男とオールバック風の髪をした男達がそうだと言わんばかりにヤクタを威圧した。


「それなら、サンドバックでやればいいじゃないか。」


 ヤクタは自分よりも道具でやればいいだろうと言うと、


「動く的じゃないと意味が無いだろ」


 といわれると、模擬場に来るとすぐに三人は木剣を持った。


 しかしそれは稽古といえるものではく、


 ほとんどサンドバックと変わらないヤクタを痛め付けていた。


 そんな中、虐めが横行している現場に一人の先生が来た。


「お前ら何をしているんだ!」


 声が聞こえた瞬間には虐めっ子達はその先生に捕まっていた。


「バルター先生じゃないですか、やだなただの稽古ですよ」


 リーダー格の男がそういうと。


「俺にはヤクタを使ってサンドバックにしてるようにしか見えなかったが?」


 と言われリーダー格の男は黙って、バルターに叱られた。


 ヤクタはその後、保健室にバルターと共に行きそこで回復魔法を使える先生に痛めつけられたを癒してもらった。


 そして、バルターはヤクタに話しかけた。


「すまないな、ヤクタ俺達教師が完全に見れなくて、本当はあんな奴ら直ぐにでも退学にしたいとこだが3人とも国直属の貴族の出、他にもお前みたいな身分の人間もいるんだが分かってくれなくてな。」


「はい、分かってます、僕が虐められるのは何となく自分で分かってます。」


 バルターはどうにかしてヤクタ勇気づけさせ強くする方法は無いかと悩み考えながらヤクタを見ると、その周から一瞬黒いモヤが見えた。


「バルター先生帰っていいですか?」


 そう言われるとバルターはヤクタの顔を見て、


「あっ、あぁいいぞ」


 そして、ヤクタを帰宅した。



 その日の夜


「僕が弱いから僕が弱いから僕が・・・」


 ベッドの毛布にくるまっていたヤクタは一人言を言いながら自分の弱さと自分を虐めてくれる連中に対し憎しみと悲しみを抱いていた。


(力をやろうか?)


 ヤクタの頭の中に直接話しかけられるのを感じた。


(力をやると言っている)


「誰?」


 と話しかけたらもう一度頭の中に話しかけられた。


(頭の中で念じれば会話できる。)


 と言われたヤクタは頭の中で問いかけたやつに話しかけた。


「力ってどういうのくれるの?」


(魔法や剣士としての技量ださらには、お前が憎んでいるやつを倒す力だ)


 と問われたヤクタは憎んでる人間を倒すための力と言われ是非ともその力が欲しくなった。


「どうすれば、その力を手に入れることが出来るの?」


(お前の力の源と私の力の源をくっつける事が出来れば力をさずけることができる。)


 と言われたヤクタはステータスをオープンした


「力の源って称号のこと?」


(そうだ、私の称号ら人に移す能力でもある、その能力で今からお前にくっつける)


 ヤクタは謎の声に言われるままその力をくっつけられた瞬間。


「うっ憎い、アイツらが憎い」


(そうだ、憎め憎みは力となるそしてその力を強く念じる為にこういうんだ「俺は魔王である」と)


「ぼ、僕が魔王!?」


 その瞬間、ヤクタの称号は初級剣士から魔王の因子に変容した。


 翌日


「ヤクタ、今日もサンドバックになってもらうぞ!」


 といつも通りヤクタ群がっている3人組に対して


「いいよ」


 と応えるのであった。


「へへーん分かってんじゃねぇか」


 と言い、模擬場に行った4人は模擬戦いや戦闘が行われるとこであった。


「来い、僕の剣」


 と一言ヤクタが発したら黒い剣が出現した。


「剣が出現したお前いつの間に中級剣士にっ!」


 と最後まで言い切る前にリーダー格は切られるとその場にその男の首がゴトっと落ちた。


 自分の剣を出現させる、それは中級剣士以上のものしかできないオリジナルの剣、しかしその中でも飛びっきり優秀な剣士にしか出来ない魔剣を召喚していたのであった。


「ヤ、ヤクタ話をしよう今までのことは悪かっただから殺さないでくれ」


 と懇願した細身の男、さっきまでリーダー格の男にくっついただけでほとんど黙っていたのに、いざ自分が虐められる側になると辞めてくれと言い出し始めた。


「ぼくは、強くなった弱い人間、僕をいじめた人間は殺す」


 と言いながら細身の男を四肢を一つずつ切り落とし絶叫しながら絶命した。


「ぼくはね、いつもこんな痛みを耐えてきたんだ毎日毎日毎日毎日君たちに呼ばれてはサンドバックにされたんだ、限界だったんだよ、そしたらさ昨日、僕の頭の中に語りかけられたんだ力が欲しくないかって僕は直ぐにそれを手に入れようと思ったよ、あれ死んでる、次は君だね?」


 とオールバック風にしてる男は失禁しながらも狂気化したヤクタの姿を見ていた。


「や、やめてくれ、近づくな俺に近づくなぁぁぁぁ」


 それを聴きながら静かにヤクタは近づきその男を切ろうとした瞬間。


「やめろヤクタ」


 とバルターが現れた。


「先生じゃないですか、僕の復讐を邪魔するんですか?」


「邪魔はしない、だが、人を殺すのはどうかと思うぞ?」


 バルター復讐するにもこういうやり方は違うことを諭そうしたが。


「邪魔するんですね、先生もならあなたも復讐すべき対象のひとりだ!」


 といい、バルターに攻撃をした、しかし、剣を何度もバルターに当てようと振っているものの攻撃が一切当たらない。


「お前の攻撃じゃ、私には当てられない」


 簡単に避けるバルターをみたオールバックの男は。


「どっちも化け物だ・・・」


 と零した、実際のところオールバックの生徒にはヤクタの攻撃はほとんど見えなかった、それを全て躱しているバルター。


「ヤクタの攻撃は、俺には届かない、だがしかし、お前はどこでこれほどの力を手にいれた?」


「昨日の夜、僕の頭の中に話しかけて来たんですよ、魔王の因子って言ってたかな?」


 昨晩起きたことを喋るヤクタ。


「魔王の因子だと、お前それがどういうことか分かってるのか?」


「強い力を貰える!復讐することができる僕は僕は強くなりたいんだぁぁぁ」


 ヤクタは攻撃をする事に力を増しながら剣を振っていた、そして大振りの攻撃をしようとした瞬間、バルターの一閃で気を失い倒れてしまったヤクタ。


 そのヤクタを見ながらバルターは一言掛けた。


「すまない、私がちゃんと見ていればお前がこうなることはなかった、すまない」


 そう残しヤクタを城の地下に閉じ込める事となった。


 時間は転移者が来て模擬戦を行っている頃。


「すぅーすぅーすぅー」


 地下牢獄にいるヤクタは突然現われた見慣れない服装の人間の姿を見せられたり、自分を閉じ込めたバルターに対する怒りにで牢獄の中を暴れ回っていた時にヤクタはずっとこう言ってた。


「ぼ、ぼくはこんな所で終わる訳には行かないんだ絶対に僕はふ、復讐をやり遂げるそのために先生をバルターを殺さなきゃ」

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