第3話
転移から3日が経ち、魔王打倒のため王国の騎士養成学校に通うことになった。
学校では、対人戦の授業と対魔物戦の授業を行っており、さらには貨幣価値など、
この世界の常識を教えて貰っていたある日。
「悟、なんで俺達はこの世界の言語が日本語なんだ?」
と、一彩が話しかけてきた、
「多分、転移者だからじゃないか?この称号に俺達が過ごし易く能力が付与された?」
「便利だなそれは」
「まぁ、王様が精神性や行動に身体能力の向上で称号に付与される的な事を言ってたからな。」
と、話していると傍にいた美希が、
「2人共、そんな事話してて今度の模擬戦の準備はしてるの?まぁ、私は2人と組むんだけどさ」
「あっ、何も考えてないや」
と、悟が返すと、昨日の騎士との模擬戦を思い出した。
昨日
騎士から養成学校の武道館らしきところに集められていた、
「私はこの国で騎士団の団長を務めるバルターである、諸君達の戦闘訓練の指南役に選ばれた」
騎士団長のバルターは転移者達の戦闘能力の向上のため選ばれたこの国、最強の男である。
「諸君達、今現在の戦闘能力を図るため私との模擬戦を行って貰う!」
突然、バルターとの模擬戦をすると言われた、
「僕達、戦闘なんてした事ない国から突然模擬戦をしろと言われても、もしかしたら死ぬかも知れません」
一人のクラスメイトがバルターに意見をした。
「諸君達が戦闘とは縁の無いところから来たとは承知のこと、ということで条件を付ける、1つ3人で組んで私に一撃与えること、2つ私は1度も攻撃をしないこと。」
言われる、転移者達は直ぐに3人1チームを組んだ。
悟は、一彩と美希の2人と当然のように組んだ。
「3人1チームでやれば、一撃と言わず十発当てれると思いますよ」
転移者の一人が言ったがバルターは、
「今の君たちじゃ、私に何人で束に掛かっても私に攻撃を与えることはできないよ」
言われたので何人かの転移者はその言葉に触発された。
模擬戦が始まり4.5チームが対戦した頃だろう。
誰一人、バルターに攻撃を当てることは出来ずに居た。
「おいおい、1 VS 3だぞいくら何でも#動かない的に1発も当てられないとは思ってないぞ」
観戦していた一彩が言っていた。
「いや、俺達の眼に追えてないだけで、当たる瞬間に小さい動きで避けているだけだろう。」
悟が一彩に返したら隣から美希が
「それにしても、全く動いてないように見えるね」
言われたので2人はそれに頷くことしか出来なかった。
そうこうしている、1チームがスタミナが切れ模擬戦は終了していた。
「次はそこの3人か、よし上がっていいぞ!」
そう言われた悟達は木剣を取り、模擬場にあがった。
「どうやれば一撃与えれるんだよ、『君達の戦闘能力を図る』って言ってたけどあれじゃどいつもこいつも変わんないだろ」
一彩は愚痴を零した。
「そうだ、この世界の強いやつってのを教えて無いと無茶をして死なれたら困るからな、だからこうやって最初から格の違いを教えてやっている」
と、バルターは少し笑っていた。
「一撃、いや、軽いのでもいいから1回は接触させたいな」
悟が言うと2人がそれに同意見だった。
そうしているとバルターはさっきの模擬戦はクラスメイト達が攻撃を開始した時が戦闘開始の合図になっているので。
その間に、簡単な作戦を建てた。
粗方作戦を考え終わると、
「よし、やるぞ!」
悟の一声に一彩と悟は前に出てバルターに攻撃を仕掛けた。
「遅い遅い」
言いながら2人の木剣を簡単に避けていた。
「あちらのお嬢さんは攻撃してこないのかね?」
余裕を持って美希に問いかけていた。
「いいのか、そんな余裕で剣筋を見らずに避ける事ができるのか?」
とは言ったものの、悟と一彩にはバルターの動きが全く見えておらず、頭から切ったと思ったら手応えが無くすり抜けていた。
「ふふふ、何を考えているのか分からんがこの位で私に攻撃を当てれると? 3人で掛かれば良いものを」
煽って来たバルターが悟に目を向けると。
その瞬間、美希がいた方向から木剣が飛んできた。
「甘い!」
飛んできた木剣もすり抜け言った。
「今だ!」
一彩が木剣が透けてる間の仰向け常態の胴体にに向かって木剣を振り下ろした。
「いい攻撃だが、どこから来るのか、わかってるのなら攻撃に対処のしようはある」
言った瞬間、バルターが悟と一彩の目の前から消えた。
「ど、どこに行った!」
悟が言った瞬間、美希の居る方向から、
「ここだよ」
という声が聞こえた、美希の後ろにバルターの姿があった。
「今の一瞬に、美希の後ろにいるだと……」
「は、早すぎる」
「見えないにも程があるよ」
それぞれの感想を述べた。
「いやいや、今の中では一番良かったよ攻撃方法としては、だけど、2人が前で攻撃しながら、後ろで視線を逸らした瞬間に木剣を投げて私の体勢を崩し、その隙で2人が攻撃をする、あと1歩かな、お嬢さんが動かなかったからそっちの方に警戒もしつつ2人の攻撃を避ける、騎士として経験が浅かったら当たったてたかもね」
言われた悟はその時心の中で本当に思った
(この世界の強さに追いつける気がしない)
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