遠泳大会②

背後から光るヒレが迫る

『わぁ』

ギリギリの所でかわしたが起きた波で体勢が崩れるピエン

危なかったと体勢を持ち直す

『頑張る!』

立ち泳ぎをしながら腰のボタンを押しソードを取り出しサメロボと退治する

『あれ?ピエン戦おうとしている?』

船の上の雷九たちは心配そうにしている、セナもいまにも飛び込んで助けにいきそうな雰囲気だ

ピエンは果敢に立ち向かうも、全然歯が立たない

何頭かのサメロボがピエンを翻弄するように泳ぐ

『きゃっ!』ヒレがあたり少し切り傷が出来るが諦めないピエンは剣を振るう

そしてまた一頭サメがピエンに近づく

船から見ていたセナが何かに気づく

『あれは、!!』

そのまま海に飛び込むセナ

サメロボと対峙するピエン

『逃げない!みんなとゴールするんだ~!!』

サメロボがピエンに向かっていく

剣を振りかぶってバタバタと突撃する

その瞬間光が現れシステムウインドウが開いた

《称号:ブレイブハートを獲得しました!》

サメロボそのまま通りすぎピエン後ろに迫っていた本物のサメに齧りつき追い払った

『んきゃ?』

何が起こったか理解が出来ていないピエンの所にセナがやってきた

『ピエン!大丈夫かっ!?』

『うん、大丈夫だよ!』その時またサメロボがこちらに向かってきて、セナがソードを取り出しピエンを守ろうとするが恐怖で目をつぶってしまう

『ぐわぁ~!!』と叫びながらソードを構えるセナをサメロボが隣を通りすぎる

それに気付き振り返るセナ

『ピエン!!』

そこにはサメロボと戯れるピエン

『セナ~来てみて!この子たち結構可愛いよ』

拍子抜けするセナにピエンが説明をする

『何かねピカッてなってこの子が本物のサメを追い払ってくれて、仲良くなったんだ!』と笑顔で話すピエン

そしてサメロボがジェスチャーで背中に乗れという風にしている

『いいの?』サメロボの背中に乗りヒレを掴む

『セナもおいでよ!』嫌がるセナを引っ張り一緒にサメロボの背中に乗りすごい勢いで泳ぎだす

『いぎゃ~!』とセナが悲鳴をあげながらゴールの島まで泳いでいく

船で見ている雷九

『何か楽しそうだな』

少しお昼は過ぎてしまったがゴールの島まで着いた雷九のクラス

『おっ!一番か』

と思ったらキャプテンのいるクラスが先にゴールしていた

『どうも、どうも』とペコペコする

他のクラスはサメロボを倒して手に入れたブースターフィンでゴールまで来たりしていた

しばらく、全てのクラスが島にくるまでわちゃわちゃとしているとアナウンスがなる

『はーい、みなさーん全てのクラスが到着したので遅くなってしまいましたけどお昼でーす!!バーベキューですよ!指定の場所に来て下さーい!!』

端末に表示された場所にゾロゾロ向かう一行

_

『おーい、みんな出来てるぞー!!』羽賀先生が呼んでいる

バーベキュー会場では先生たちがすでに準備をしていてすぐに食べられるようになっていた、お肉、野菜、海の幸もあってすごく豪華な感じだ

最初に学年主任の方から労いの話をみなよだれを垂らしながら聞き終わると同時に腹ペコだった雷九たちはご馳走に飛び付きお昼となった

『ふぅ~食った』

そのまま夜まで自由になった、島を探険したり、ビーチではしゃいだり各々だ。無人島のような所だが島にはホテルがあってそこに行って休む生徒もいた、雷九ははヤシの木の下で昼寝を始めた

『おやすみ~』

_

夕方になり、目を覚ますとビーチでなにやら準備が始まっていた

雷九が寝ぼけながら手伝う

『ピエンにセナ何かの準備?』

『うん、ビーチでキャンプファイヤーするんだって、それの手伝いしてるんだ』

『おっそうだったんだ』

木を一緒に運んでいく。準備も整い時間になった

交差した木々に火がはいる、小さな火が徐々に大きなものになる

『おっ!すごい』それに見とれる生徒たち

特に何かするというわけでもなく、火の周りで穏やかな時間を過ごす一同

『何か火を見ていると落ち着くなぁ』と雷九

『そうだね』とピエン

この日は星空も綺麗に見えた

_

次の日になり集合時間に集まる生徒たち、そこに先生が現れ今日の予定を話す

『帰りの準備をは整ったかい、言ってなかったけど帰りも泳ぎで対岸まで戻ってもらうぞ!』

『えぇぇ~!!!』

生徒たちの叫び声が響いたのだった、


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