筆が進まない

 誰にでも書けなくなることはあるのだと思う。仕事に追われ、書く暇がない時が私にも数年間あった。しかし、それがずっと続くわけではなく、今はこうして執筆できている。


 がしかし、今回のは根本的なところで、ダメージを受けている。物語が浮かばない。そのレベルがかなり低いもので、あらすじさえも順番が抜けてしまうというか、忘れてしまうようなありさまで、書けないのだ。


 書けない自分がいると、責めてしまう。すると、さらに書けなくなる。どころか、病状が悪化していまう。


 何とか抜け出そうと、神威の効いたDVDを観たり、辞書の文字を打ち込んでみたり、色々としているが、効果はない。


 子供たちと話している時が、この苦悩から逃れられる時で、それ以外はずっと同じように自分を鼓舞しては、出来なくて責めるを繰り返している。


 ここに書けば少しは気が紛れるかと思ったが、どうもそうではない。


 時々考えるのだ。私の書きたいことはもう全部表に出したのだと。小説を書くことがそれほど好きではなかったのだと。


 そろそろたたむべきかとまで思っている。


 *注意、精神病を患っている者の言うことなので、一分後にはまったく逆のことを言い出すかもしれないので、間に受けずたわごとにしてください。


 2021年6月3日、木曜日

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