night road 17℃

春嵐

第1話

 夜。

 街の灯り。星空。

 特殊なネオンがどうとかで、この街は、ネオンが明るいくせに星がたくさん見える。

 流れ星。いくつも流れていく。綺麗な景色だった。日々のすさみを、忘れさせてくれそうな。


「無理か」


 片付けなければいけない仕事が、まだ残っている。全ての証拠が出揃うまで、心は休まらなかった。

 今日もまた、夜の闇に融けて、どこかの誰かを擬装する。

 内偵はまだ終わらない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る