【短編】旧異世界勇者の子孫達の陰謀と新異世界勇者達!! AND 神々との契約と運命の歯車!!〜バレンタイン番外編〜 ※内容は本編との関連なし※

ミケネコ ミイミ♪

番外編 ⓵ バレンタイン〜ハクリュウ達の場合〜

「ねぇねぇハクリュウってばぁ。今日なんの日か分かってるのかな?」


 クロノアがそう言いながらソワソワとハクリュウに近づいてきた。


「ん?クロノア。いきなり、どうしたんだ?」


「あのね。ん〜……これなんだけど」


 そう言うとクロノアは持っていた物をハクリュウに渡した。


「なんだこれ?」


 ハクリュウは、クロノアから受けとった物を見ると、不思議に思いながらそう言った。


「チョ、チョコだけど……いっ、一応あくまでこれは義理だから。かっ、勘違いしないでよね!」


 そう言われハクリュウは首を傾げた。


「ん〜チョコか。今日って何かあるのか?……って、クロノアまさか!?」


 そう言うとハクリュウの顔がミルミル青ざめていき、そして一歩後退した。


「えっと……だから……さっきも言ったけどね。それはあくまで義理……」


 そう言おうとしたがハクリュウが遮り、


「ま、まさか!?この中に何か、変なもんが入ってるんじゃないだろうなぁ!」


「ははは……ハッ、ハクリュウーーーー!!」


 そう言うとクロノアの顔が一変し、頭に血がのぼりハクリュウめがけて、


 《極大魔法 トルネード オブ サンダー!!》


 と呪文を唱えた。


 ハクリュウはそれをかわそうとしたが避けきれずに直撃した。


 そしてハクリュウはそのまま何処かに飛ばされていった。


 するとクロノアは、


「あの馬鹿!!人の気も知らないで……」


 そう言うとその場を離れた。




 そしてハクリュウは何故かノエルのいる所に飛ばされてきていた。


 ハクリュウはノエルの真横に落下して、


「いてててて、たくなんなんだよ!」


 ハクリュウがそう言うと、ノエルは覗き込みながら、


「またクロノアにゃんと、喧嘩でもしたのかにゃ?」


「喧嘩というか……あはは、今日のは一段と意味が分からない」


「ふ〜ん、そうにゃのか〜。あっそうだハクリュウにゃんに、これ渡すんだった!」


 そう言うとハクリュウにチョコを渡した。


「ん?ノエル何だこれ?」


「チョコだにゃ」


「はあ?何でノエルまでチョコレートをくれるんだ?」


「まっ、まさかハクリュウ!今日なん日か知らにゃいの?」


「ん〜確か……今日は2月14日で……あっ、そうだ!バレンタインだぁ」


「ま、まさか本当に忘れてたのかにゃ!にゃるほどそれでクロノアにゃんに……ハァ、今回は何を言ったのかにゃ?」


「いや〜いつものノリでつい……ははははは……」


「流石に謝ってきた方がいいと思うけどにゃ」


「そうだな。……うん、そうする」


 そう言うとハクリュウはクロノアの所に謝りに行った。


 そしてノエルはハクリュウの後ろ姿を寂しそうに見ながら、


「ハァ……本当どんかんにゃんだから〜〜〜!!!!!」


 と叫びその場を離れた。

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