第67話 アネエサ王国建国際
建国際開催のスピーチ、声を風に乗せます。
「女王アネエサです、国民の皆さんのたゆまぬ努力で、僅か一年で王国全土に凄まじい発展が見られました。
一人々々の努力に最大の感謝を送ります。
それでは、建国際を開催します!!!」
中央広場には、バッカス酒造、数々の銘酒が無料で振る舞われます。
飲み食いの屋台も、国庫補助で全て無料です。
考えて見るとこの世界、娯楽が全く無いの。
「あらよっと!!」「こりゃよっと!!」「どっこい!!」
可愛い声が聞こえて来ます。
もう少女隊とは呼べない位、成長したチャメ達に、ジャグリングや綱渡りの軽業を話した事があり、彼女達が広場で披露してます。
私の身体では、出来ないこと、話しただけなのに見事に軽業演じてます。
凄い拍手喝采で、途切れ無くエンドレスの演技、ご苦労様!!盛り上げに感謝だよ。
暫く歩くと、尻相撲と腕相撲の会場、何か異常な熱気と熱狂!!
単純だから誰でも参加でき、楽しめる。
これも冗談で言ったのに、皆の食い付きが凄まじく、即採用が決定その後ズット尻相撲と腕相撲やって遊んでた。
それ程熱狂して迎えられました。
会場に向かうと。
「アネエサ様!サヨ様!どうぞこちらに!!」
「あれれっ?」
司会者に自然な感じで、尻相撲場に引き上げられました。
私の相手は、現在尻相撲チャンピオンでした。
「見合ってぇ!ハッケヨイ!!」
お尻の高さが合わないよ!
私のお尻は、相手の
「勝者チャンピオン!!」
行司の声と共に、明るい笑い声に包まれました。
チャンピオンに抱え上げられ、「アネエサ様失礼しました!!」
と謝られ
「いやぁ貴女強いね、サヨに勝てたら希望の褒美を出すよ!!」
迂闊な事言ったかな?物凄い遣る気になってる。
サヨとチャンピオンが相対しています。
「両者見合って!ハッケヨイ!!」
サヨはお尻の位置が高過ぎて、ぐぐっと下げた所に合わせられ、お尻で突かれつんの目って土俵から出てしまいました。
「勝者チャンピオン!!」
チャンピオンは両手を高々と上げ「よっしゃぁ!!!」
「アネエサ様!!褒美は名を授けて下さい!!」
「えっ?それで良いの?」「はいっ!!!」
「貴女のお仕事は?」「靴職人です」
「じゃぁ、アキレス」「有り難う御座います!!アキレス綺麗な名前!!!」
(あれっ!)
「アキレス!私と手を繋いで、何が起きても慌てないで!!」
「アネエサ様!!突然で怖いよ!!」
「アキレスは飛べるよ!!」
「えっ?えぇえーーーっ」
手を繋ぎユックリ浮遊、アキレスは直ぐに落ち着いて、自力で上がり下り出来てます。
皆の歓声が響いて居ました。
少女が花束を抱えてやって来てる。
「アネエサ様!どうぞ」
「あっ?ありがとう!!あれ?貴女···」
少女は押し付ける様に花束を渡して来ます。
受け取った花束は、黒ユリの花束(えっ?クロユリの花言葉、たしか不吉な···復讐!!!)
「パーフェクトヒール!!」何故か呪文を唱えて居ました。
瞬間胸に鋭い痛みが走り抜けます、遅れて光に包まれ、意識が無くなりました。
「アネエサ様!!!·····消えた」
アネエサ様は、革のワンピースと愛用のポーチを残し、消えてしまいました。
「オノレきさま!!」
斬り殺したい所、ぐっと我慢して殴り跳ばすにとどめました。
「背後関係調べないと!それより使徒!!!」
「「「「「はいっ!サヨ様!」」」」」
「貴様ら!!異状に気付かんか!!バカ者!!!」
「サヨ様!申し訳有りません!アネエサ様は国家的犯罪者、謀反を企てて居る者を見付けろと···アネエサ様個人に怨みを持つ者は探して居ませんでした」
「そっそんな事···私も抜けてた···」
「アネエサ様は何処かに居られる!!全力で探せぇ!!!」
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