宇宙人がスペーストラックに衝突されて異宇宙転生 二の舞
Shiromfly
第1話「中世アンドロメダ風の戦国異宇宙」の巻
ユミーコは、一見、ごく普通の悪役令嬢星人だ。
悪役令嬢星は、その星に住む生命体の殆どが悪役令嬢という凄まじさで、毎朝、夜明けと共に高笑いが鳴り響き、嫉妬が渦巻く星だった。
特に嫉妬の渦巻き方はハンパなく、あまりにも渦巻くそれは、星の殆どを覆って渦巻く嫉妬雲を形成し、年がら年中雷を伴う暴風雨が吹き荒れ、田んぼの様子を見に行った
ユミーコの父親はそんな嫉妬の嵐のエネルギーを利用した嫉妬力発電を行い、悪役令嬢星のエネルギーを全て管理、支配する会社のCEOである。莫大な富と権力をもつ社長の令嬢であるユミーコの高慢っぷりは、基本的にわがままな悪役令嬢星人の中でもダントツで、そりゃもうあらゆる悪役令嬢星人たちから嫌われ疎まれ恐れられ。嫉妬に狂った女生徒に包丁で刺されるのも時間の問題だった。
そんなユミーコでも、間近になった公立の悪役令嬢高校の卒業には、全身に均等に散らばっているおよそ二百五十個の心臓が、どきどきばくばくして。
全身がもの凄い勢いでぶるっぶる震えちゃう。
卒業記念に友達と旅行に行ったのだが、あまりにもぶるぶるしていたので、撮影してもらった写真が全て心霊写真のようになったのが心残りだった。
――そんな彼女が「中世アンドロメダ風の戦国異宇宙」に転生する事になったのは、案の定、同級の女生徒に嫉妬されて包丁で刺されたからである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます