幕間劇
幕間劇その1
―それで、どうして君はそのようなことをしたんだ?
―はい、あいつらが耳付きの少女をいじめてたので、思わず手が出てしまいました
―それで、反省はしているのかね?
―はい、1発ですまさず、半殺しにすべきでした
―ふむ……
校舎のカベに寄り掛かった
「たくっ、いいことやって停学かよ」
拓海は学園都市立戸沢高校の学生である。
彼女は
そうして十字路まで来たとき、彼女は蒸機馬車に跳ね飛ばされてしまった。
前転の感じで1回転して、そのまま蒸機馬車の車体に叩きつけられる。
「……ということがあったんだよ、ホントろくなことが起きねえよな」
「というか、わたしはそれだけの大事故でむち打ちですんでる方が気になるよ」
と、首に包帯を巻いた拓海に返したのは
「つうものの、安静にしろとかなんとかで、ヒマでしょうがねえ。そこでだ、あることを思い出してな」
「ふうん」
「でだ」
「なんかいやな予感がするけど、何?」
拓海は1枚の写真を取り出して言った。
「ちょっと、手伝ってほしいことがあってね」
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