失われた記憶の断片

注:以下の文章は、トルーアント容疑者の遺体の近くにあったノートから抜粋されたものです。水没していたためほとんど判読よめなっていたのですが、辛うじて読めた部分です。そのため、意味不明なところもありますが、資料として採録することになりました。関係者の方にはこの場を借りて御礼申し上げます。




 ……結局リチャシッダトンがなしたことは、自分が救おうとしたムングの民を危機に陥らせることとなった。しかし、それでもだれかが成さなければならかったのだ。




 ……古人の箴言。「にゃんとかなしいことにゃろう、似合わないことをそれでもやらなくてはいけにゃいとういうことは」




 ……しばらく眠っていない。不眠症というわけじゃない。1日18時間は寝れる。寝れないは別だ。

 目をつぶる。

 最初はなにもおきない。

 やがて、それは襲ってくる。否応なしに。

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