レビューと感想の違いについて
レビューと感想が別にある媒体であれば、内容をかき分けるように心がけています。カクヨムの「応援」は個人的に使いづらさを覚えていて、私自身はあまり活用していません。
レビューを書く際には、これからこの作品を読む人がレビューを読むことを意識して書いています。そのため、「水鳥自身の価値観」「どういった人に刺さるか」「どういった人に刺さらないか」が直接的でなくとも伝わってくるような内容を心がけています。
例えば、レビューを以下のように書いたとしましょう。
「テンポよく進む話とギャグのセンスが秀逸な作品です。勢いのある意味のわからなさが中毒になってしまいます。魅力的な登場人物が多いですが、毎話新しい登場人物が出てくるため、私のような名前の記憶が苦手な読者には辛いかもしれません」
このように書けば、「ギャグがウリ」「話のテンポが良い・読みやすい」「登場人物が多いが、その点が気にならない人には問題ない」という点が伝わるかと思います。そう書いているんだから、当たり前なんですけども。
感想を書く際には、作者自身がその感想を読むことを意識して書いています。そのため、「水鳥自身の価値観」や、「どのような点でもっと読みたいと感じたか」「どのような点で読みづらさ、退屈さを感じたか」を書いています。
例えば、感想を以下のように書いたとしましょう。
「特に第X章の話が面白かったです! 本当は第Y章まで読んだら一旦栞を挟んで読むのを止めようと思っていたのですが、引きが気になってしまって思わず続きを読んでしまいました。一方で、笑える作品だと期待して読んでいたので第Z章のシリアス展開は唐突で驚いてしまいました。この温度差がたまらない人には刺さる作品だと思います」
作者がこれを読めば、「第X章の話の展開が良い」「第Y章の話の締め方(引き方)をすればもっと読んでもらえる」「第Z章のシリアスが読者に受けるかは検討の余地あり」という振り返りが得られるかと思います。あくまで個人の感想に過ぎないのですが、この個人の感想を集められればターゲット層に合わせた書き方ができるようになってくるのではと考えています。
以上のように、私がレビューや感想を書くときは「レビューはまだ作品を読んでいない読者向け」「感想は作者向け」を意識するようにしています。
もっとも、これが絶対に正しいと考えているわけではありません。感想はまぁなんでもいいんじゃないかと思ってるんですけど、レビューについては「作品のPR」という捉え方と「作品の良し悪しのフィードバック」と捉え方とがあると思うので、上記の考えはそのうち変わるかもしれないということです。
( 2021/1/4: 今改めてカクヨムの私のレビューを見ると、もうちょっと工夫した書き方や感想との書き分けができたような気がするのですが、この点は精進します )
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