第7話 吸血少女

{ナレーション}


主人公海斗はある日一際目立つ少女に声をかけられた。


その少女は何と吸血少女だった。


{本文}


俺の名前は、先間 海斗「さきま かいと」30歳。身長165㎝、体重50㎏。


髪型は短髪ストレートヘアー。顔はイケメンで体形は細めだ。


僕は毎日自転車で通勤している。


俺の住んでる場所は築40年の古いアパートで家賃が2万円。


俺の職場はアパートから3㎞西にあるオフィスで働いてる。


アパートからオフィスまでは20分もあれば余裕で着く。


俺はパソコンで文章を作る仕事をしてるが仕事の出来はまあまあ。


上司は俺を低く評価しており、俺は解雇リストにも挙げられてた。


俺は転職も考えたがこの時代何所探しても仕事が見つからないのが現状だった。


俺は休日の朝公園で1人仕事の成績が今一なので落ち込んでた。


俺「あー、俺はこのままだとクビになるじゃないか。ちくしょー。」


この時一際目立つ少女が声をかけてきた。


少女の名前は、大姫 レナ「おおひめ れな」12歳。身長158㎝、体重35㎏。


髪型は三つ編み超ロングストレートヘアーの赤髪で顔は妖精、体形はかなり細い。


頭には黄金のスターの髪飾りがある。


レナ「おじさん、何があったか知らないけどストレスためちゃだめよ。」


俺「君は誰だ?」


レナ「私の名前は大姫レナよ。お茶目な私だけどよろしくね。」


俺はレナさんに手を握られた。

本当にひとめぼれするくらいかわいい女の子だった。


翌日俺はいつも以上に仕事をやりこなした。


レナの心の声「今、一文字間違えたよ。」


俺「え、ええええ、今女の子の声が聞こえたぞ。気のせいか。」


俺は念のため文章を確認したところ確かに一文字間違えてた。


一文字修正しただけで課長と部長にも高く評価された。


課長の名前は、信楽 拓馬「しがらき たくま」40歳。


身長170㎝、体重50㎏。


髪型はスポーツ刈り、顔はやや凛々しく体形は普通。


部長の名前は、飛騨 陽太郎「ひだ ようたろう」45歳。


身長175㎝、体重50㎏。


髪型はストレートヘアーで顔は優しそうな顔、体形は普通だ。


信楽「先間君、私達が求めた文章はこれだよ。」


飛騨「君は本当は素晴らしい人材だったんだね惚れたよ。」


俺は何が起きてるのか理解できない。


俺「あの女の子の声誰だったんだろな。」この謎は解けぬまま翌日。


俺は何時ものとうり出勤した。


今日も間違って女の子の声が聞こえないように気を付ける事にした。


俺「よーしできたぞ。」


レナの心の声「その文章今一だからもう一度作り直して今なら間に合うわ。」


俺「またかよ。」念のためもう一度文章を作り直した。


信楽「この文章は失敗かな。こっちなら採用されるな。」


飛騨「先間君、奥の手を使ったようだね。素晴らしいよ。」


文章をを作り直さなかったら俺はどうなってたのか。


それを考えると恐ろしかった。


俺は謎の女の子の声を信じた結果失敗を減らす事ができたのだ。


俺は社長に呼び出された。まず会社名を教えよう。


俺が働く会社名は、株式会社 颯人「かぶしきがいしゃ そうと」


創業60年従業員500人の大きめの会社だ。


株式会社 颯人の社長は、福徳 颯人「ふくとく そうと」55歳の2代目社長。


身長168㎝、体重50㎏。髪型は短髪ストレートヘアー。


顔は普通で体形も普通だ。


福徳「先間君、君に聞きたい事がある。君の住んでるアパートの近くに公園があるよね。」


俺「はい、あります。」


福徳「その公園は吸血少女が出没するという噂の公園だ。」


俺「ほ、本当ですか。」俺は気まずくなった。


もし、3日前に出会ったレナさんが吸血少女だったら。


福徳「実は私も20年くらい前にあの公園で吸血少女に出会ってね、ここまで出世させられたんだよ。」


俺「社長も出会ってたんですか。」


福徳「その顔は君も出会ったという事だね。これだけは言っておくよ。もし彼女を裏切るような事したその時は血を1滴残らず吸い上げられてしまうからね。」


俺は社長から衝撃的な話を聞いてしまった。


要するにレナさんを裏切らなければいい事。


俺には親しい友人がいる。


1人は、愛媛 セトカ「えひめ せとか」35歳。身長163㎝、体重40㎏。


髪型は腰まで長い超ロングストレートヘアー、顔はマドンナのようで体形は細めだ。


2人目は、徳島 成人「とくしま なると」40歳。身長165㎝、体重60㎏。


髪型は短髪ストレートヘアー。顔は美男子、体形は普通だ。


3人目は、香川 オリーブ「かがわ おりーぶ」38歳。身長170㎝、体重45㎏。


髪型は短髪ストレートヘアー。顔はイケメンで体形は細めだ。


4人目は、高知 勝夫「こうち かつお」42歳。身長170㎝、体重50㎏。


髪型はストレートヘアーで顔はイケメン、体形は普通だ。


セトカは俺が卒業した湯之上中等教育学校出身だ。


俺にとってはセトカは後輩になる。


セトカ「先輩、先輩が住んでるアパート空きありそうですか?」


俺「見た感じはなさそうだが。」


成人「どうしたセトカ、今住んでいるところが嫌になったんか。」


セトカ「家賃が高くて。」オリーブ「それか。」


勝夫「おい、海斗、お前が住んでるアパートの家賃はいくらだ。」


俺「2万円で敷金はなし。」勝夫「そりゃえーじゃねーか。」


俺「俺が住んでるアパートは築40年の古いアパートだぜ。」


セトカは家賃が安い俺のアパートへ引っ越しする事を決意した。


{ナレーション}


セトカは海斗が住む築40年の古いアパートへ引っ越す事を決意した。


海斗は吸血少女レナと出会ってしまったばかりにレナと付き合わなくてはいけなくなった。


海斗の運命はいかに。


後日、吸血少女を撃退するべく海斗は近くのスーパーでニンニクや大豆、イワシを買って教会へ行って十字架をもらってきたが全て失敗に終わった。


{本文}


俺は仕事休みの日近くのスーパーで吸血少女が嫌う可能性がある物を7つ買ってきた。


1つはニンニク、吸血鬼はニンニクが苦手なはず。


2つはイワシ、イワシは鬼が嫌うもの。


3つは、大豆、何故かって吸血鬼に落ちている物をを数える習性があると聞いてるから。


アパートに周辺や近くの公園にばらまけば数えてるうちに朝が来て消滅してしまうだろうと思ったから。


俺は協会にも行って事情を話し十字架をもらってきた。


大家さんに許可もらってアパート周辺や近くの公園に大量の大豆をばらまいた。


玄関にはにんにくを5個置いた。


イワシはドアの上に飾った。


これで大丈夫なはずだった。しかし・・・。


俺「これでよし。」レナの心の声「おじさん。」


俺「またレナの声が聞こえたぞ。」


レナ「ニンニクや十字架あらドアの上にイワシを飾ってるじゃない。おまけに公園やアパートの周りに大豆をまいたでしょ。でもねおじさん残念ながらすべて私達には通用しないわよ。ねっ。」


俺は目を疑った。


吸血少女レナが十字架を平気で持ってた。


俺「えっ、嘘だろ。」


イワシも大豆もニンニクも私の大好物よ。


レナはドアの上に飾ってたイワシを取って食べた。


レナ「じゃあね。」レナは最強の吸血少女に違いない。


ニンニクも大豆もイワシも十字架すら通用しないレナ。


俺はどう対処したらいいのか。


1週間後、後輩のセトカが俺が住むアパートへ越してきた。


セトカ「先間先輩、今日先輩の部屋の右隣の部屋に越してきましたのでよろしくお願いします。」


俺「ここでよかったのか?」


セトカ「家賃の事を考えたらここが一番かなと思って。」


俺は後輩のセトカだけは守りたかった。


翌日の仕事休みの日俺は後輩のセトカを連れてショッピングモールへ。


俺はアパートの近くの公園へは二度と行かない事に。


後輩のセトカの食事代は俺が全額払った。


セトカ「先間先輩今日はごちそうさまでした。」


俺「何時も君には仕事でお世話になってるからこれくらいはしないといけないかなと思ってさ。」


セトカ「先間先輩は女の子に優しいのですね。」俺「まあな。」


後輩のセトカがショッピングモールで沢山お買い物したので俺は荷物運びを手伝った。


俺「セトカ、今日は相当買い物したな。」


セトカ「引っ越ししてきたばかりなのでいろいろ買い揃えなくてはいけない物がありましたから。」


俺「そりゃそうか、セトカは昨日引っ越ししたばかりだからな。」


俺と後輩の様子を背後からレナが窺ってた。


夜 {ピンポーン}インターフォンが鳴ったので・・。


俺「こんな夜遅くに誰だ。」ドアを開けるとレナが友達を連れてきてた。


俺「れ、レナ・・。今度は友達連れてきたのか。」


レナ「そのとうりよ。この子達は私の友達よ。」


レナが連れてきた友達は5人。


1人は、柊 彩夢「ひいらぎ あやめ」12歳。身長160㎝、体重40㎏。


髪型は腰まで長いロングストレートヘアーの緑色の髪。


顔は天使のようにかわいく、体形は細めだ。


2人目は、月原 南美「つきはら みなみ」11歳。身長156㎝、体重38㎏。


髪型はくるぶしまで長い超ロングツインテールの金髪で前髪が内側にカール状になってる。


顔は天使のように可愛く、体形は細めだ。


3人目は、夢樋川 トト子「ゆめひがわ ととこ」12歳。


身長160㎝、体重40㎏。


髪型は上が舞子風と下が三つ編みの青みかかった黒髪。


顔は妖精のように美しく、体形は細めだ。


4人目は、莉乃 木葉「りの このは」11歳。身長156㎝、体重38㎏。


髪型はかなり太めの三つ編み超ロングポニーテールの赤髪で前髪がきれいに2つにわかれてる。


顔は天使のようにかわいく、体形は細めだ。


5人目は、大城 里菜子「おおしろ りなこ」12歳。身長160㎝、体重40㎏。


髪型は膝まで長いストレートヘアーの水色の髪。


顔は天使のようにかわいく、体形は細めだ。


レナ「今日女の人とショッピングモールへ行ったでしょう。」


俺「昨日越してきたばかりのおじさんの後輩なんだ。引っ越ししたばかりだから買う物がいっぱいあったて。荷物を運ぶのを手伝っただけだ。」


レナ「そうだったの。」この日はレナ達は立ち去った。


翌日、昼休みの時に友人にレナの事を話してみた。


成人「海斗どうしたんだ。浮かない顔して。」


勝夫「海斗、お前らしくないぞ。」


俺「俺の話聞いてくれるか。」


オリーブ「どうしたの?何時もの海斗じゃないけど。」


勝夫「もちろん聞いてやるよ。」俺「吸血少女の噂聞いた事あるか。」


成人「吸血少女?なんやそれ。」


オリーブ「私聞いた事ある。裏切った人の血を1滴残らず吸い上げる女の子でしょ。」


勝夫「俺も聞いた事がある。吸血少女は海斗が住んでるアパートに近い公園で出没するってな。」


セトカ「それって本当ですか?」俺「セトカ、本当だよ。」


勝夫「海斗、お前吸血少女に遭遇したのか。」俺「そうなんだ。」


成人「海斗、吸血少女に遭遇したのか。俺達どうすればいいんだ。」


俺「イワシもニンニクもダメ、十字架もダメ。俺はどうしたらいいんだ。」


勝夫「聖水はどうだ?」俺「聖水?」


勝夫「ニンニクも十字架もだめなら最後の手段は聖水だよ。」


勝夫「聖水ならさすがの吸血少女も怯んでしまうだろう。よし俺に任せろ。」


{ナレーション}


勝夫が吸血少女を撃退する最後の手段として聖水を手に入れようとしてた。


果たしてうまい事いくのか。


海斗には質の悪い悪友がいた。


悪友は無念にも吸血少女の餌食になる。


{本文}


俺には心無い悪友がいた。


1人は、熊上 統太「くまがみ とうた」40歳。身長170㎝、体重65㎏。


髪型はスポーツ刈りで顔はイケメン。体形は普通だ。


2人は、重田 方輔「おみた ほうすけ」40歳。身長168㎝、体重60㎏。


髪型は短髪ストレートヘアー。顔はイケメンで体形は普通だ。


この2人は俺に嫌がらせするのだ。


俺が仕事で成績が悪くなったのも彼らのせいだ。


統太と方輔は最終的に俺を会社からだけでなく町から追い出そうとしてるのだ。


統太「おい、海斗まだ生きてたのか。お前は死んだと思ったけどさ。」


方輔「アパートの近くの公園で吸血少女に遭遇したんだろ。」


統太「ま、頑張れや。」


俺が統太と方輔にからかわれてる様子をレナが遠くから見てた。


レナ「あの2人の男、おじさんの事を貶してるみたいね。」


彩夢「あの2人おじさんを会社から追い出そうとしてる。下手したらおじさんは自殺に追い込まれるかもしれないわ。」


南美「あの2人の男は以前から怪しいんよね。」


トト子「あの2人の男始末しないと大変な事になりそうね。」


木葉「慌てなくてもいいよ、実はね私がとっくに手を打ってたの。あの2人が何もできないようにね。」


里奈子「木葉は確かコンピューターを操れるんだったよね。」


木葉「あの2人の男今日中にクビになるから。」


レナ「木葉、よくやったわ。たった今あの2人の男社長に呼び出されたみたいよ。」


社長室では統太と方輔が福徳社長に怒鳴られてた。


どうやら不正がばれたらしい。


統太と方輔は今日付けでクビになった。


ある意味自業自得と言わざる得ない。


レナ「あの2人がおじさんに何かしないうちに始末するわよ。」


レナ達は統太と方輔を取り囲んだ。


統太「誰だお前らは。」レナ「私達の事?」


方輔「ひ、と、と、統太、こいつらきゅ、吸血少女じゃねえか。」


統太「まさかだよ。」レナ「感がいいね、方輔おじさん。」


統太「え、お、お前達こそ、吸血少女だったのか。あれスマホがないぞ。」


方輔「俺もだ。」


レナ「お2人さんあなた達は今日でおしまいだよ。安らかに眠ってね。」


夕方ごろ会社の前にパトカーが3台来た。


警備員が血を完全に抜かれた遺体を見つけたらしい。


身元を調べた結果、統太と方輔だと判明した。


アパートへ帰るとレナ達が待っいてた。レナ「お帰り。」


俺「レナ、また来たのか。」セトカ「先間先輩、呼んだのは私です。」


俺「セトカ、お前何故呼んだんだ。」


セトカ「実は私があの2人を殺すようこの子達に頼んだのです。」


レナ「ごめんね。実はセトカ姉ちゃんとは3年前から仲良しだったの。」


俺「嘘、だろう。」セトカ「この子達はある意味妹のようなものです。」


まさか後輩のセトカが吸血少女と仲良しだったなんて想定外だった。


後輩のセトカは株式会社颯人のマドンナである。


昼休みの時勝夫と成人とオリーブと話し合った。


俺「昨日会社に敷地内で見つかった遺体は統太と方輔の2人だったらしい。」


勝夫「あの2人は評判が悪いから誰に殺されてもおかしくなかったよな。」


成人「ま、よかったじゃないか海斗。もう嫌がらせする奴はいなくなったんだぜ。」


オリーブ「統太と方輔は誰に殺されたんだろね。」俺「さあな。」


勝夫の言ったとうり統太と方輔は誰に殺されてもおかしくなかった。


アパートへ帰ると後輩のセトカの部屋にレナ達が。


レナ「お帰り、セトカ姉ちゃん。おじさんもお帰りなさい。」


俺「ただいま。」俺の部屋に彩夢とトト子が遊びに来た。


彩夢「おじさん、部屋の中へ入ってもいい?」


俺はレナ達は俺達を守ってるのではと思うようになった。


レナ達は懐けば娘のようだ。


俺は悩んだ勝夫は聖水を手に入れようとしてる。


断るべきか受け入れるべきか相当悩んだ挙句断る事にした。


俺「勝夫。」勝夫「なんだ海斗か。何か用事でもあるのか?」


俺「聖水の件だが。」勝夫「おっといけねえ。すっかり忘れてた。」


俺「聖水はもういいよ。」


勝夫「海斗、お前は吸血少女に付きまとわれてんだろう。」


俺「あの公園で出会った女の子が吸血少女だとは思えないんだ。」


勝夫「うーむ、さては。」俺「さてはって?」


勝夫「考えたくないが、セトカも絡んでるかもしれんぞ。」


俺「ま、まさかだよ。」


勝夫「えーか、聖水を撒けば本性を現すかもしれないぞ。」


勝夫の感は鋭かった。もし勝夫の言った事が本当なら。


仕事から帰って俺はセトカにレナ達について聞いてみた。


俺「セトカ、レナ達に3年前に出会ったのか。」


セトカ「そうです。3年前にこのアパートの前の公園でこの子達に出会いました。」


レナ「勝夫おじさんは強敵かもしれないわ。もし勝夫おじさんが聖水を手に入れたら壊滅状態だわ。」


これでレナ達は聖水に弱い事が分かった。


レナ達は勝夫が聖水を取りに行くのを邪魔してた。


勝夫は教会に行く日を決めようとしたが教会に行こうという記憶が抜き取られて忘れてしまう粗末。


レナ達の仕業だ。


勝夫「教会に行こうという記憶だけが飛んでいくのは何故だ。」


成人「勝夫、もしかしてだけど記憶喪失にでもなってんじゃないのか。」


勝夫「うーぬ、もしや吸血少女の仕業だな。」


{ナレーション}


勝夫は教会に行き損ねるのはレナ達が邪魔してるに違いないと察知した。


果たして教会に聖水を取りに行って吸血少女達を退治できるのか。


勝夫は海斗を救うべく聖水を手に入れて教会から来た牧師がレナ達を退治する。


{本文}


セトカがレナ達と3年前から仲良しだと知ってから1週間。


勝夫はレナ達に邪魔されて中々教会へ行く事ができずにいた。


勝夫「ちくしょう。あの吸血少女はどこまで邪魔するきだ。吸血少女との知恵比べか。」


俺は仕事休みの時はセトカとレナ達と一緒に公園で遊んだ。


中でも甘えん坊なのがトト子と木葉だ。6人の少女達は寝顔も凄くかわいい。


翌日の昼休み、成人と勝夫とオリーブと話し合った。


成人「海斗、セトカだけどさ怪しくないか。」


俺「俺もまさか吸血少女達と仲がいいとは思わなかったよ。」


勝夫「やはりセトカも絡んでたか。」俺「勝夫の言うとうりかもな。」


オリーブ「ところでセトカは今どこにいるの?」


勝夫「俺を思いっきり避けてるんじゃないか。都合が悪いからだよ。」


最近会社ではセトカが俺達の輪に入ろうとしない。何故だ?


仕事から帰って事情を聴く事にした。


俺「セトカ、お前最近俺達と会社では話さなくなったがどうしたんだい?」


セトカ「勝夫さんは聖水を手に入れてこの子達を退治しようとしてますね。」


俺「レナ達なら大丈夫だ。聖水を飲んだからといって消滅するはずないと思うよ。聖水を飲めば普通の女の子に戻れるかもしれないじゃないか。」


セトカ「私はこの子達を妹として育てたいのです。」


俺「だったら聖水を受け入れてくれないか。」


セトカ「この子達に何かが起きると考えると無理です。」


俺「この子達も聖水を飲めば普通の女の子に戻れるかもしれないんだぞ。」


といったもののレナ達の新鮮すぎる笑顔を見ると俺も聖水を受け入れるのを注著する。


勝夫は聖水を手にれるべくタイミングを見計らって教会へ行こうとしてる。


勝夫は仕事休みの日俺のアパートへ来た。


勝夫「おい、海斗、セトカの様子はどうだ?」


俺「珍しくまだ寝てるよ。6人の少女達と一緒にな。」


勝夫「海斗、教会に行けるのは今しかないぞ。一緒に行くぞ。」


勝夫と俺は教会へ行って終に聖水を手に入れた。


勝夫「これで良し7人分あればいいだろう。」


勝夫は俺の部屋に何かをしてた。


何と十字架をクロスしてセトカの部屋側に置いてるではないか。


セトカ「先間先輩おはようございます。え、高知先輩がいつの間に来てたんですか。」


勝夫「いやいや、悪い事したな。実はお前が寝てる間に教会へ行って聖水を手に入れた。」


俺「セトカ、今のレナ達は吸血少女だ。この聖水を飲めば普通の女の子の戻れる。」


レナ「おはようおじさん?」奈美「それってもしかして?」


勝夫「お前達が苦手な聖水だよ。」


レナ「えっ、いつの間に。あ、都合が悪い牧師まで来てる」


勝夫はこの時牧師を連れてきてた。


牧師の名前は、暁 光「あかつき ひかり」45歳。


身長180㎝、体重50㎏の女性牧師だ。


髪型はストレートヘアーで顔は天女のように美しく、体形は普通だ。


暁「今まで人間の血を1滴残らず吸い上げて取り殺してたのは君達だね。」


暁牧師が強力な十字架を天高くつき上げるとレナ達は意識を失った。


セトカ「レナ、彩夢、南美、トト子、木葉、里奈子。」


セトカはレナ達に呼びかけたが反応がなかった。


暁「この子達は30年前にいじめによって自らの命を絶ってしまった子供達です。」


セトカ「じゃあこの子達は。」暁「30年前に亡くなってます。」


暁牧師から真実を聞いた俺は呆然としてた。


暁牧師によるとレナ達は溯る事30年前クラスメイトや先生、親にまでもいじめられ続けていた。


30年前の夏遺書を残して校舎の屋上から飛び降りて自らの命を絶ったのだった。


いじめに関与したクラスメイトの中に統太と方輔がいたのだ。


だとすると統太と方輔を殺したのはレナ達なのか。


この後暁牧師はレナ達に聖水を振りまき、


暁牧師と俺とセトカと勝夫はレナ達を教会まで運んで供養した。


レナと彩夢と南美とトト子と木葉と里奈子は杭で固定されて手と足をロープで縛られせから火葬された。


俺「これでよかったのか。」勝夫「これでよかったんだよ。」


セトカ「あの子達はきっと仕返しをしようとして吸血少女になったのかもしれませんね。」


翌日俺達はレナ達が暁牧師によって退治された事を福徳社長に報告した。


福徳「そ、それは本当なのか。」


勝夫「もちろん本当です。彼女達はもう来ないでしょう。」


福徳「高知君、よくやってくれた。予算はどれくらいかかったかな?」


俺「予算はかかりませんでした。牧師さんがどうやら探してたみたいですし。」


福徳「そうか。」福徳社長は10年前からレナ達に付きまとわれてた。


暁牧師が吸血少女レナ達を退治した事によってようやく解放したのだ。


セトカ「先間先輩、今度どこかで食事したいです。」俺「しゃーないな。」


勝夫「よ、海斗、マドンナのセトカに惚れられてるじゃないか。」


成人「羨ましいなあ。ましては会社のマドンナに惚れられるってそうないやろう。」


オリーブ「成人、私と付き合わない。1人じゃつまらないから。」


勝夫は既に結婚してて5歳年下の美貌な奥さんと3年前に結婚して2歳になる娘と半年前に生まれたばかりの息子がいる。


勝夫は子育てが忙しいにも関わらず吸血少女に暁牧師とともに対処してくれた。


勝夫には本当に感謝している。


{ナレーション}


勝夫と暁牧師がレナ達を退治した結果、福徳社長と海斗と海斗の後輩のセトカはレナ達から解放された。


これからは3人とも幸せに暮らせるようになったのであった。

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