第88話 姫賢者の帰還
嫁さんがシャクヤの気配を感じ取ったと言う。
僕は歓喜した。
「本当か!」
追われる身でありながらも、カンファーさんの家の門戸を叩こうと決意を固めた瞬間のことだった。
僕たちはすぐに方針を転換し、シャクヤに会いに行った。嫁さんに連れられて、僕は大通りの方に向かう。
そして、ハンターギルド本部の前まで来ると、周囲がザワザワしていた。
「なぁ、あれって”姫賢者”じゃねぇか?」
「ああ、そうだよ!」
「噂どおりの美人だな!」
「新進気鋭のゴールドプレートだ!”女剣侠”も目じゃないな!」
「あんな子なら、仲間に入れてぇ!!」
人々の視線を浴びつつ、大通りの真ん中を歩いてくる一団があった。それは、白い衣装を身に纏い、慎ましく歩く少女と、荷車に解体された大型モンスターの死骸を乗せて運ぶ男たちだった。
そう。それは、まさしくシャクヤだった。そして、後ろで荷車を運んでいるのは、かつて僕たちが命を救ってあげた元盗賊、エルムたち7人の男衆だ。
「シャクヤ……」
僕が彼女の名前を呟いて眺めていると、向こうの方でもこちらの存在に気づいた。遠い位置から僕と目が合った刹那、大きく目を見開いて、立ち止まるシャクヤ。そして、次の瞬間には、こちらに向かって勢いよく走ってきた。
「レ!レン様!!!」
「シャクヤ!!」
彼女が僕の名前を叫んだので、僕も呼び返した。シャクヤの瞳には、感激の涙が薄っすらと滲み出て、輝いているように見えた。そこまで僕たちとの再会を待ちわびてくれていたのか。
さらに彼女は、走ってくる勢いを止めることなく、両手を伸ばして僕の方に向けてきた。
この瞬間、僕は思い出した。
シャクヤと初めて出会った時のことを。
あれは、真っ暗な地下遺跡だった。薄明りの中で、出会い頭に彼女は僕にいきなり抱きついてきたのだ。それを嫁さんと間違えて、僕も思いっきり抱きしめてしまった。そして、今でもその時のことを嫁さんから恨まれている。
今度も同じことをしてくるようだ。だが、気づくのが遅かった。既に、すぐそばまで接近していたシャクヤは、僕の胸に向かってダイビングしていた。
待て待て待て。
こんな公衆の面前で、いつの間にか超有名人になってしまったシャクヤと抱き合ったら、また妙な噂を立てられてしまうだろう。かといって、今から動く余裕もないし、女の子が跳びついてくるのを避けるというのは、それはそれで相手に失礼すぎる気もする。
万事休す。
仕方なく、僕は彼女を受け止めることにした。
しかし、そう思った次の瞬間、僕の目の前には嫁さんが立っていた。
跳びついてきたシャクヤをガッシリと受け止める嫁さん。二人は互いに抱き合った。
「シャクヤちゃん、会いたかったぁ!」
「お姉様!お会いしとうございました!」
全く自然な流れで、二人は感動の再会を演出した。
――ラブコメ殺し――
これは、スキルと呼ぶべきか、あるいは、ただ単に”執念”と呼ぶべきか。
いずれにしても、さすがはウチの嫁さんだ、と言わざるを得ない。
僕にどんな攻撃が来ようとも、反応して守ってくれる世界最強の嫁さんだ。そんな彼女が、自分の眼前で、夫に抱きついてくる女性に対し、後手に回るはずもなかったのだ。
なんとガードの堅い、頼もしすぎる嫁さんだろうか。
と、感嘆する僕。
ところで、ここは夫して喜ぶべきだと思うのだが、なぜだろうか、今、とても悲しい気持ちになっている。これは嫁さんには内緒にしておこう。
また、嫁さんと抱き合うことになったシャクヤを見ると、何事もなかったかのように、さりげなくそのまま感動のご対面を果たしていた。天然なのか、計算高いのか、本当にわからない子だ。
それにしても目立ち過ぎである。美少女二人が大通りの真ん中で抱き合ったので、周囲の人々もさらに目を向けるようになってしまった。今の僕たちの立場で、これほど注目を集めるのは、かなりまずい。
僕は、先に男衆の方に向かった。
そして、リーダー格である、顔に傷のある男に声を掛けた。
「エルム、ご苦労だったな」
「旦那!お元気そうで何よりです!俺たち、心配しておりやした!」
「話を聞きたいんだが、ここは目立つ。場所を移そう」
「それでしたら、俺たちの住み家に行きやしょう。旦那たちが帰ってきても使えるように、でけぇ家を借りてるんでさぁ!」
「そうなのか」
嫁さんとシャクヤに目を向けると、彼女たちは二人で何やら話し込んでいる。そして、その様子を通行人が足を止めて見守っていた。
人々の注意が彼女たちに集中している。ならば、このまま放っておいて、後で合流した方が、僕たち夫婦のことに気づかれる心配は少ないだろう。そう考え、僕は、男衆とともに先に移動することにした。
彼らの案内で、その住み家に向かう。
そこは、大通りから少し外れたところにある、二階建ての小さな一軒家だった。
狭いながらも庭付きなので、ここに戦利品となるモンスターの死骸を置き、あとでさらに解体して売り飛ばすという。意外と家の中は広く、部屋が6つもあり、そのうちの1つはシャクヤに、また1つは僕たち夫婦用に用意されていた。残った4つの部屋を男2人ずつが使い、1つは結婚しているウィロウとカメリアが使っていた。
「よくこんな家を借りられたなぁ……」
僕が驚嘆していると、エルムが恐縮しつつ答えた。
「これも全て旦那のお陰です。あの後、ローズさんからの仕事を果たして、かなりの収入になりやした。それから、ベナレスに来てみると、なんとシャクヤの嬢ちゃんがハンターになっていやして、しかも、超凄腕のゴールドプレートですよ。俺たちもビックリ仰天でした。あの嬢ちゃん、戦いはいいけど、荷物持ちがいない、ってことだったんで、なら、いっそのこと家を借りて、ここを拠点に一緒に狩りをしようってことになったんです」
「そうだったのか。シャクヤのことも気になるけど、お前たちがここまで、しっかりやっているとは思わなかったよ」
「ご期待に応えられましたでしょうか?」
「期待以上だ」
そう言うと、エルムの強面の顔が、パッと明るくなった。
「ありがとうごぜえやす!ところで、俺たちとしては、旦那の方が心配でした。ここに帰ってくる途中、王国の手配書を見やして、ぶったまげましたよ!いったい何があったんですかい?」
「そうだな。それについては、みんなそろってから話を……」
と、僕が話している最中に、奥から女性の声がした。聞き覚えのある声だ。
「あんた達!帰ったのかい!シャクヤお嬢様に変なことしてないだろうね!!」
それは、口のきけないウィロウと結婚した元奴隷の娘、カメリアだった。数週間ぶりに会うその顔は、短期間であるにも関わらず、さらにぽっちゃり感を増していた。
「お!おう!帰ったぜ!カミさんよ!」
「みんな!腹は空かしてるんだろ!?」
「おう!ペコペコだぜ!早く頼まぁ!」
「あいよ!…………て、あ…あれ?……だ!旦那様っ!!!」
男衆に負けることなく、威勢の良いしゃべり方をしていたカメリアが僕の存在に気づいた。そして、急に声のトーンが変わり、改まって挨拶をした。
「も!申し訳ねぇです!ご挨拶もしねぇで!さ!さ!こちらにお座りください!」
「あ、あぁ……」
以前と比べて、だいぶ逞しくなった気がするカメリアに、僕は少し戸惑いつつも、ダイニングのテーブルに座った。すぐにカメリアがお茶を出してくれる。
「長旅をされていらしたそうで、お疲れ様でございました。……もう!あんた達、旦那様が帰ってきたんなら、すぐに呼びなさいよ!」
「わりぃわりぃ。俺らも旦那と話し込んじまってよ」
笑いながら、答える男衆。
ウィロウとカメリアの様子を見ていると、二人は夫婦として仲良くやっているようだが、意外だったのは、他の男衆にもカメリアは分け隔てなく”おカミさん”のような顔をしていることだった。
「いやぁ、ウィロウと結婚して以来、カメリアのヤツ、俺たちの世話係になってくれたんですが、いつの間にか、全員、カメリアに頭が上がらなくなっちまいまして。今では、みんなカメリアのことを敬意を込めて”カミさん”と呼んでおりやす」
「ふふふふ……面白いね」
そう答えたのは、いつの間にか僕の背後に立っていた嫁さんだった。
「百合ちゃん、遅かったな」
「シャクヤちゃんに事情を話して、監視の視線に気をつけながら、遠回りして帰ってきたんだ。私は、途中から気配を消してね」
「そうか。なら、安心だな」
「それにしても、カメリアちゃんの変わりようはすごいね。あの子からしたら、ここにいる男どもは全員、元彼みたいなもんなのかも。しかも、”ロクでもない男だから捨ててやった”くらいの感じで」
思い返してみれば、彼らのもともとの関係は、盗賊とそれに捕まった奴隷だった。カメリアは女性としてひどい扱いを受けたはずなのだが、今となっては嫁さんの言うとおりなのかもしれない。
いつだったか、カメリアのことを”とてつもなく逞しい女の子”と嫁さんが評していた。まさしくそのとおりだ。
「あっ……ユリカ奥様!お帰りなさいませ!すぐにお茶をご用意いたします!」
カメリアが嫁さんに気づいて、また忙しく働き出した。
「ところで、シャクヤは?」
隣に座った嫁さんに僕は尋ねた。
すると、嫁さんは玄関の方に首を軽く振った。僕がその方向を見ると、シャクヤが部屋の前で、なんとなく入りづらそうにこちらを見て、もじもじしている。
「え……あれは、どうしたんだ?」
「たぶん、久しぶりに蓮くんに会えたから、恥ずかしがっているんだと思う」
「いやいや……だってさっきは……」
「きっと顔を見た瞬間は舞い上がったんだろうけど、改めて考え直したら、公衆の面前でとんでもないことをするところだったって、今頃、後悔してるんじゃないかな」
「なるほど。翻訳ありがとう」
嫁さんが彼女の気持ちを解説してくれたので、僕は仕方なく立ち上がり、こちらから近づいた。
「シャクヤ、久しぶりだね。心配かけて、ごめん」
「は……はひ!あっ!いえ!レ、レン様が謝ることなど、何もございません!」
なんでこんなに緊張しているのか。これでは、まるでラクティフローラじゃないか。同じ顔で似たような反応はやめてほしい。
「お互い、積もる話がたくさんあると思う。ひと休みしてから、ゆっくり話そう」
「は、はい!」
既に日は完全に暮れており、夕食の時間帯だ。カメリアは、いつシャクヤと男衆が帰ってきてもいいように食材はしっかり用意していた。嫁さんも手伝い、すぐに夕食が準備された。
これほど安心した気持ちで食べる食事は、何日ぶりだろうか。僕たちは、食べながら、これまでの経緯をそれぞれに語り合った。
シャクヤは、僕たちと別れた後、単独で情報収集などに当たろうと考え、ハンターギルド本部にも何度か足を運んでいたようだ。
ところが、ある日、何を間違えたのか、依頼内容を確認しようと思っていたところ、ハンター登録の列に並んでいた、というのだ。
そして、気づいた時には、ステータスの測定になっており、そこでレベル41であることが判明した。タイプはシューターだ。隠していた能力といい、そこに至るまでの天然ぶりといい、本当に末恐ろしい女の子だ。
僕も密かに【
しかし、だとしたら、彼女と僕たち夫婦が出会うきっかけとなった、盗賊に襲われる事件は、彼女一人で全て解決できたことになる。それについてツッコミを入れてみると、彼女の答えは簡単だった。
「わたくし、人を殴ったことなどございませんし、これからも、するつもりはございません」
僕と嫁さんは、それに苦笑しながら、7人の男衆に「命拾いしたな」とビビらせるだけだった。
そして、”ゴールドプレートの資格アリ”となったシャクヤは、すぐに相応の依頼を引き受けた。それを断れば話が終わるものを、本当に引き受けてしまうところが、お人好しの彼女らしい。見事、ベナレス周辺で目撃されていた強力モンスターを、お得意の上位魔法で討伐し、ゴールドプレートハンターとして華々しくデビューしたのだ。
一躍有名になった彼女は、その容姿と、かつて”大賢者”と呼ばれた魔導師のように、あらゆる魔法を使いこなすところから、自然と”姫賢者”の二つ名で呼ばれることになった。そこに男衆が合流し、今に至るという。
「それもこれも、全てはレン様からいただいた、この”なんでも宝珠”のお陰でございます。これが無ければ、わたくし、細かい戦闘などできませんでしたので」
僕がシャクヤに渡したデジタル宝珠のことだ。これ一つで、あらゆる攻撃系の下位魔法を使用することができる。
「”姫賢者”様のお役に立てて、よかったよ」
笑いながら僕は応じた。
「いえ、それよりも、わたくしは、お二人のことが心配でございました。何事も無いように、と日々、お祈りを捧げて参りましたが、つい先日、王国から指名手配されているのを拝見しまして、一瞬、気を失いそうになりましたわ」
真剣な眼差しで僕を見つめてくるシャクヤ。
「シャクヤにも皆にも、本当に心配を掛けたね。ごめん」
次は僕たち夫婦が説明する番だ。
なぜ王国から追われる立場になってしまったのか。
しかし、これについては、”異世界から召喚された勇者”という部分を省かねばならない。シャクヤはいいとして、男衆とカメリアには、あまり深入りして話す内容でもないからだ。
そこで単純に、僕たちの強さが見込まれて王国に招かれた、ということにした。そして、嫁さんこそが”勇者”である、という僕の主張を王国が受け入れなかったため、罪人扱いされた、と説明した。
「俺は、王国の出身なんですが、ひでぇ話です!国賓として呼んでおきながら、話が合わねぇだけで罪人扱いしてくるなんて」
「あねさんの強さを知らねぇから、そんなことが言えるんだ!旦那のおっしゃるとおり、論より証拠だってのに!」
「俺はもともと騎士団ってのは嫌いだったんだ!あの偉ぶった態度がな!」
それぞれ、思い思いに僕たちの肩を持ってくれた。
そして、最後にこう言った。
「こんな時こそ、俺たちが恩を返す時だ」
「ああ、そのとおりだぜ」
「オリーブ。あれを出せ」
僕が会計係を任せた、ひょろ長い男、オリーブ。
彼がテーブルの上に袋を乗せた。
ドッシャッ
という大きな音がした。かなりの重量だ。
「旦那、これが俺たちの稼いだ分です。どうかお受け取りくだせぇ」
中を開けると、たくさんの硬貨が入っていた。
「こ、これは……」
僕は中身をしっかり確認してみた。
金貨11枚。銀貨186枚。銅貨134枚が入っていた。
横で見ていた嫁さんが叫ぶ。
「すごっ!!」
僕も感嘆した。
「い、いったいどうやって、こんなに稼いだんだ!」
「盗んじゃいませんぜ!」
誇らしげに答えるエルム。
「当たり前だ」
「ローズさんからの報酬だけでも金貨3枚以上になりやした。ブラック・サーペントの運び役で、利益の1割だけという契約だったんですが、どうもローズさん、色を付けてくれたみたいで」
「そ……そうなのか」
「”これはレンへの気持ちも込めてだ”との言付けも預かりました」
エルムのこの言葉に、隣の嫁さんの顔がピクンと動いた気がしたが、僕はスルーした。
「ははは……今度会ったら礼を言わないとだな」
「さらにシャクヤの嬢ちゃんは、荷物運びの俺たちに報酬の半分をくれるんです。さすがにもらいすぎだと遠慮したんですが、あとでレンの旦那に恩返ししなさいと言われて、受け取ることにしました」
これを聞いて、僕はもう片方の隣に座っているシャクヤを見た。
彼女は少し照れた感じで言った。
「と!特に深い意味はございませんわ!わたくしが戦うことができるのもレン様のお陰ですし、エルム様たちを助ければ、いずれお二人の助けになるものと考えましたので」
「そうか。ありがとう」
僕は、改めて受け取ったお金に目を移した。
嫁さんが横から感慨深く言ってきた。
「すごいね。蓮くんが前に渡した金貨1枚が、こんなになって帰って来たよ」
「そうだな……一文無しから一転。まさか、こんな形で、逆転の目が見えてくるなんて……」
正直言うと、彼らの命を助けた時、ここまで彼らが応えてくれるとは想像もしていなかった。ただ、どうかこれ以上罪を重ねないでほしい、という願いだけだった。それが、思いもかけないほどの形で恩返しされたのだ。
だが、目の前の結果だけを見て、浮かれてはいけない。僕はここでしっかりと数字を確認したいため、オリーブに尋ねた。
「稼いだ分から、みんなの生活費、この家を借りた家賃、その他諸々の経費を差し引いた分がこれなんだな?」
「ええ。ただ、この家の家賃は、シャクヤ嬢ちゃんに出していただいてます」
「え?」
再び僕はシャクヤを見た。
「はい。お金には困っておりませんので」
そういえば、以前にも似たようなことを言っていた。この子は、王国の貴族令嬢なのだ。だが、僕はキッパリと言った。
「ありがとう。でも、ここは平等にした方がいいな」
「ですが、わたくしが皆様を荷物持ちとして雇っておりますので、ここの家賃もその経費と考えております」
「なるほど。経費か……」
納得したわけではないが、シャクヤの考えも一理あるものだ。
僕は、再びお金を見つめた。
これほど、大事にしなければならないと思うお金は初めてかもしれない。
彼らの誠意にも応えてあげねばなるまい。
そう考えた僕は、ある決意を持って、男衆に話をした。
「エルム、そして、みんな。かつて僕は約束したな。お前たちの代表を務めてやると」
「ええ。ここにいる全員、そのつもりです。一生、旦那に付いていくつもりですぜ!」
「その気持ちはありがたいが、一つ確認したい。今の僕に付いてくることは、王国から追われる立場の僕と運命を共にするということだ。もしかしたら、お前たちにも危害が及ぶかもしれない。それでもいいのか?」
「もちろんです!なぁ、お前たち!」
「「おお!!」」
エルムの回答に全員が賛同する。
僕は、胸に秘めた決意を表明することにした。
「わかった。では、これから、このお金を資金として、僕とお前たちとで、一緒に商売を始めよう」
「「はい!!」」
「そして、このお金は、僕のものでなく、僕たちの”会社”のものとする。”会社”からそれぞれに給料を出すんだ」
「「はっ…………え?」」
全く知らない単語が飛び出したため、威勢のいい返事が二度目には返ってこなかった。男衆が困った顔をしているので、僕はもう一度言った。
「ここに僕たちの”会社”を設立するんだ」
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