学園の劣等生は下剋上を行いたくない。
隴前
入学
第1話 入学式
さて、俺は今から三年間を過ごすであろう学園に入学する。
遅咲きの満開の桜の下でのんびり歩いているがもうそろそろで学門につくところだ。
『小早川廉学園 第五十一期生入学式』
学園の敷地の上から出ている大きな満開の桜と大きな縦札が見えてくる。
小早川廉学園はスキル保有者限定のとてつもなく大きい学園。
「はぁ」
ため息をついてしまう。
「やっと、入学だ!」
「楽しみだわ」
聞きたくないことが聞こえてくる。
帰りてぇ。
俺は仕方なく学門におられる番(つがい)に俺のバンド型デバイスを見せる。
「颯颯 疎(はゆそう うと)君だね」
と番は俺のデバイスのコードに番のデバイスを読み込ませる。
番は確認すると、
「入学おめでとう、では良い学園生活を」
「ありがとう」
小声で恥ずかしがりながら呟く。
誰も俺の入学を祝う人なんていなかったから。
そして俺は門をくぐる。
俺はデバイスを使う。
そしてこの小早川廉学園のマップが表示される。
このデバイスは入学する者にしか渡されない。
マップを頼りに体育館へと向かう。
この世界にはスキル保有者が居る。
そしてスキル保有者は小早川廉学園略称小廉の入学時にある、スキル解析でわかる。
そこではチートやら弱いスキルがわかる。
親がチートスキルでも子はチートスキルになるわけでもない、つまり運なのだ。
しかしカーストが小廉にはある。
優等生、普通生、劣等生に分かれている、そしてスキルの強弱で変わる。
カースト分けは最初だけ違うが決闘をして順位の変動による。
MUDデバイス、それは順位の表示や電子マネーなどに使われる。
決闘をする時はMUDデバイスを決闘モードにする。
すると死亡判定がされると回復されるようになっている。
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